ファイターズ
《荒木大輔のズバリ解投》今のチームを象徴するプレーヤー 涼しげなコメントに隠された必死さ
■パ・リーグ10回戦 楽天6-2日本ハム(6月23日、エスコンフィールド北海道)
本調子にはほど遠かった加藤貴
先発登板した加藤貴。本調子にはほど遠かった。抜け球が多く、信条の粘り強さも見られなかった。となれば、悪い時のパターンに陥ってしまう。五回に長短3連打を食らうなどし、一気に畳みかけられたのが顕著なシーン。相手打線の勢いに飲み込まれてしまった。
良くも悪くもゾーンで勝負していくのが持ち味
抜群のコントロールで、どんどん(ストライク)ゾーンで勝負していくのが持ち味だ。良い時はいい。簡単に片付けられる。一方で、今回のような状態となれば、結果は正反対となる。ただ、今回の内容だけで、加藤貴を攻めることはできない。
さらなるレベルアップは可能 カギはボール球
とはいえ、もう一ランク上のピッチングを見せられる策はある。ボール球の使い方がカギとなるだろう。打者のタイミングを外すことさえできれば、簡単に打ち取ることができる。それだけのテクニックとテンポを持っている。四球を出せとは言わない。ボール球で間を置いたり、初球の入り方を変えてみたり。結果論ではあるが、ボール球の使い方次第で、内容が一変していた可能性はある。