《横浜M戦後》こういう苦しいときに後押ししてくれたサポーターに感謝している
■J1第19節 札幌0―1横浜M(6月23日、札幌ドーム)
―試合を振り返って
今日のゲーム、予想していたとおり横浜Mはチームとしても、個の選手のクオリティーも非常に高いチームだった。その横浜M相手に立ち上がりから選手たちは、勇気ある戦いをしてくれたと思う。前からしっかりとマンツーマンでプレスに行く守備もはまっていたと思うし、アグレッシブな素晴らしい戦いを選手たちは見せてくれたと思っている。そういう中でチャンスもあったが、なかなかクロスに合わないシーンも多く、得点に結びつかないという展開で進んでいった。
今日のゲームはボールの動かし方や、相手の浅いラインの背後を突くボール、あるいはサイドチェンジのボールなど、効果的な攻撃を見せられたと思う。
0-0で折り返し、後半に入っても引き続き自分たちの狙いは出ていたが、不運な形でハンドを取られてPKを与え、0-1でリードされてしまうという厳しい結果になってしまった。ただ、それでも選手たちは諦めずに戦い、同点に追いつくチャンスもあったが、決めきれずに0-1で敗れてしまった。
今日は、このハーフシーズンでベストゲームの一つに数えられるぐらいの素晴らしい内容だったと思うし、選手たちは何とか勝とうという思いで、最後までベストを尽くしてくれたと思う。
ただ、これだけのゲームをしてもなかなか勝ち点につながらないのが、今のチームの現状だし、こういったゲームをしながらもポイントを取れないのは、チームの苦しさを表していると思う。この状況で、もちろん我々は勝利したいという思いを持ち、選手たちは最後まで必死に戦ってくれたが、残念ながらそれはかなわなかった。
こういう状況でも、たくさんのサポーターがスタジアムに駆けつけて、そしてTVの向こう側でも我々を応援してくれる人たちがたくさんいる中で敗れたのは、非常に痛いと思うが、こんな状況でも続けて応援してくれるサポーターには本当に感謝の言葉しかないし、何とかその思いに応えたいという思いで一杯だ。すばらしい後押しをしてくれて、こういう苦しいときに後押ししてくれたサポーターに感謝している。
―後半に入ってDF家泉、MF田中克幸、MF原を投入したが、その意図と評価は
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交代に関しては、相手も前線にフレッシュな選手を入れてきたことで、(家泉)怜依を入れた。怜依は高さもあるし、セットプレーでの得点というのも意図していたし、サイドからのクロス(に合わせる)というのも終盤に入って彼がゴール前に入っていけば、相手に嫌な状況をつくれるかなという思いと、最後パワープレー的に長いボールを入れたときに、彼がヘディングで競れば、そこでカオスをつくり出すことも可能だという意図で、彼を入れた。
右(WB)のMF近藤友喜に関しては、試合を通してよく右サイドを崩してクロスの場面をつくれていたので、疲れは見えたがそのまま右サイドに置き、左サイドのFW菅はケガの影響もあり1試合飛ばしていたので、そういう意味でも少し疲れが見えたので、フレッシュな原を入れて、外からの崩しを狙って起用した。
(田中)克は、(MF長谷川)竜也が少し疲れていたのもあるし、中盤で展開力があり、自らシュートを打てる克を入れて得点を狙いに行こうとして、3人を起用した。
―この試合でシーズン折り返しとなる。前半戦の総括と、水曜日からの後半戦19試合の戦いについて
19節が終わって今の順位、そしてポイントというのは、非常に出来の悪いハーフシーズンだと思っている。こういう出来だということは、もちろんいろいろな理由があるだろうし、それは皆さんご存じの通りだと思う。シーズン前から皆さんが心配していたとおりの展開になってしまったことは、否めないと思う。
シンプルに人が足りないのは、見てのとおりだ。今日もMF宮澤裕樹、MF青木、MF浅野、FW金健熙、チェック(MFスパチョーク)、長く離脱しているがGK高木、そしてMF荒野。これまで試合に絡んでいた選手がいない。ケガの影響はあるが、その7人、今シーズン試合に出ていた選手がいないというのは、シンプルに人が足りていないということだろう。
彼らがいつ戻ってくるのかは、我々にとって重要な問題ではあるが、ただ(その選手たちが)いなくても、こういう戦いができるんだと示せたことは、一つの評価していい部分だと思うが、シンプルに我々が今欲しいのは結果。なかなか今は苦しい状況にある。
昨シーズンからレギュラーの選手がいなくなった、プラスこれだけのケガ人が出たことで、ほぼ新しいチームと言っていいぐらいだ。そのチームがポイントを取ってくる、結果を残していくのはシンプルに難しい問題だが、そういう状況でも選手たちがそろってチームを整えることができれば、十分に後半巻き返せると私たちは信じているし、今の選手の力にケガ人が戻ってくる状況をつくれれば、我々もポイントを十分に重ね、残留できると信じている。