サウナ愛好家・山本拓実 2回0封で5戦連続無失点「出遅れた分、今度は僕がカバーしたい」
■パ・リーグ10回戦 楽天6ー2日本ハム(6月23日、エスコンフィールド北海道)
2番手で登板し2回1安打無失点
日本ハムの山本拓実投手(24)が23日、エスコンフィールド北海道で行われた楽天戦に2番手で登板。六回からの2イニングを1安打無失点で切り抜け、勝利への可能性をつないだ。
変幻自在の投球スタイルで強力打線を手玉
小さな体を目いっぱい使い、マウンドで躍動した。六回は150キロ超の直球を軸に打者を押し込み、続く七回は変化球を駆使して幻惑。剛柔一体の投球で、交流戦優勝の原動力となったイーグルス打線を料理した。
クレバーなピッチングで連続好投
5試合連続無失点の快投を「再昇格し、2イニング投げた時は、ちょっとバテてしまった。きょうの展開的に2、3イニング投げることが役割だと思っていた。力配分を考えたことで、うまく力が抜けたのかな」と振り返り、満足げにうなずいた。
コンディション不良から復活 谷元打撃投手の助言も奏功
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どん底を経験し、たくましさが増した。シーズン開幕後の4月中旬に上半身のコンディション不良を抱え、2軍降格。体調不良も重なり、パフォーマンスを取り戻すのに約1カ月の時間を要した。
離脱中は〝師匠〟と仰ぐ谷元打撃投手から勧められた瞑想(めいそう)に取り組むなど試行錯誤。再昇格後は古巣・中日から移籍後初勝利を挙げるなど、鮮やかに復活を遂げた。疲労との戦いが待つ勝負の夏へ向け、リリーバーの充実は明るい材料だ。
チームのために粉骨砕身
「僕は序盤に何もやってない。その間、先発陣に長いイニングを投げてもらったし、ほかの中継ぎ投手がカバーし合っていた。出遅れた分、勝ちパターンの投手たちに疲れが出てくると思う。今度は僕がカバーできるようにやっていきたい」
ととのってリフレッシュ! 愛妻からの贈り物も愛用
大好きな趣味がエネルギッシュな日々を支えてくれる。交流戦最後の遠征中には、地元からほど近い神戸でお気に入りのサウナを発見。「過去イチでした」と、サウナと水風呂を3回転し心身をリフレッシュした。
この日の試合後も、誕生日に愛妻からプレゼントされたハットを着用し、本拠地のサウナを満喫。「どこにいても週1は入る。ととのって、疲れも取れて、良い感じです」と、さっぱり顔でほほ笑んだ。
ここからが正念場 貫くフォア・ザ・チーム
ペナントレースは長丁場。小さな豪腕はオン・オフを巧みに切り替え、ブルペンの屋台骨を支え続ける。