夏季スポーツ
2024/06/23 20:50

日本航空北海道が創部2年目で初の女王【全道高校バスケ】

全道高校バスケ女子で初優勝した日本航空北海道=撮影・西川薫

■全道高校バスケットボール大会最終日(6月23日、小樽市総合体育館)
▽女子決勝リーグ 日本航空北海道93-83札幌東商業

 2勝同士で迎えた直接対決は、昨夏創部1年目の1年生だけでいきなり準優勝した日本航空北海道が、ブロック決勝で女王・札幌山の手を破って勝ち上がった札幌東商業を93-83で撃破し初優勝。2年連続出場となるインターハイ(8月3日から、福岡県)では、昨夏の16強超えを狙う。

昨年創部1年目で全道準優勝

 昨夏、地元開催のインターハイには全道準Vだったため、開催地枠で出場した。今年はわずか創部2年目で北海道の頂点に立った。昨夏に続き元ドイツUー15代表のPF庵原有紗(2年)が31得点、身長186センチ、マリからの留学生Cカマラ・ファトゥマタ(2年)が34リバウンドと攻撃の中心を担い、第1クオーター(Q)26-12と引き離すと、終始ゲームを支配した。5月のUー17日本代表合宿にも招集された庵原は「絶対優勝してインターハイに行く気持ちで戦って優勝することができた。 インターハイでもこの頑張りをつなげられるように、次の1カ月間、みんなで頑張っていきたい」と声を弾ませた。

34リバウンドで攻撃の中核を担ったCカマラ

 

打倒・札幌山の手を目指し急成長

 当初は昨夏まで10大会連続優勝し、インターハイにも40大会連続出場していた女王・札幌山の手を倒すことを最大目標に掲げていた。この1年間、打倒山の手を合言葉に成長を遂げた。矢倉直親監督(62)は「一番はトランジションディフェンス。山の手の速い攻撃に対して、いかにハリーバックしてピックアップするかを、徹底してやってきた。今日の最後の試合も、早く戻って捕まえるのは、おおむねできたかな。ハイローの攻撃も良かった」。公式戦では新人戦優勝など、札幌山の手には3連勝して2連敗。雌雄を決する場は実現しなかったが、強力なライバルが存在したからこそ、今の強さにつながっている。

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