コンサドーレ
ジェイ引退へ J1通算50得点で有終飾る
北海道コンサドーレ札幌はFWジェイ(39)が、今季限りで契約満了となり、28日に帰国することを発表した。現役引退する方向。あす27日のホーム柏戦(札幌ドーム)がラストゲームになる。あと1得点に迫るJ1通算50得点を挙げ、自身の旅立ちに花を添える。
17年J1残留の功労者
愛された助っ人がクラブを去る。契約満了が発表されたジェイは、27日の柏戦が札幌で迎える最後の試合になる。J1通算50得点に王手がかかるストライカーは「もちろんゴールを決めるモチベーションはいつも通り。でも50の数字は気にしていない。チームが勝てば喜んでイギリスに帰れる」と最後までチームへの献身を強調した。
コロナ禍で家族に会えない日々は困難も多かった。「息子にも会えないまま無理に続ける必要はない。家族は引退してほしいと言っているし、今のところは引退するつもり。イギリスで家族と相談して最終的に決めたい」。今は現役引退に心が傾いている。
17年夏に札幌へ加入した元イングランド代表FW。その年は14試合で10得点し、J1残留に導いた。「チームが残留できたのはすごく良い思い出」。39歳となった今季はここまで23試合で1得点だったが、貴重なポストプレーヤーとして勝利に貢献した。在籍4年半は自身のキャリアで最も長いクラブに。「イギリスに帰るオファーも、他のリーグからのオファーもあった。でも札幌が好きだった」と、晩年の充実した日々を振り返った。
この日は札幌・宮の沢での最後の練習。「もう白い恋人パークの音楽も聴けなくなるね」としみじみ。それでも「札幌ではたくさんの楽しいエピソードがあるが、今は前向き。将来のことしか考えていないよ」とすっきりした表情。相思相愛のサポーターに、惜別のゴールを届ける。