苫小牧中央が先発全員安打で快勝 主砲・日向梁真捕手が2安打3打点の固め打ち【南大会室蘭】
■全国高校野球選手権南北海道大会室蘭支部(6月25日、苫小牧・とましんスタジアム)
▽Aブロック準決勝 苫小牧中央8-1北海道大谷室蘭
苫小牧中央が先発全員の14安打の猛攻で、昨夏の支部代表決定戦で敗れた北海道大谷室蘭にリベンジした。新チーム発足から不動の4番を務める日向梁真捕手(3年)が先制犠飛など2安打3打点の活躍。22日の1回戦では無安打に終わったが、主砲としての面目躍如を果たした。
緊張ほぐれて先制犠飛&2点打
この夏、日向のバットからようやく快音が響いた。1回1死二、三塁から甘いカーブを中堅へ先制の犠飛。相手投手の配球が変わった四回にも、先頭で左越えの二塁打。七回には再び1死二、三塁から今度は右前へ2点適時打。昨秋も4番を任されたが、室蘭支部2試合と全道大会1試合の合計3試合で無安打。この春も1安打にとどまっていただけに「初戦はちょっと緊張していたかな。みんなから『次は打てる』って言われて、この試合はそれを生かせて打てた」と、ホッとした表情を浮かべた。
古田敦也氏のYouTubeで勉強
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扇の要として、先発した藤原徹平投手(3年)ら3投手をリード。昨冬は尊敬する元ヤクルト監督で現役時代には名捕手として日本一にも輝いた古田敦也さん(58)が開設するYouTubeチャンネルで勉強。「配球を中心として、どうやってピッチャーを引っ張るかとか。割とうまくいってます」と胸を張る。この試合では「向こうはあまり長打がないので、四球だけは出したくない。真っすぐ主体として、テンポ良く打たせて取るっていうことを意識してました」と、八回まで得点圏に走者を進めたのは1度だけ。九回の1失点も失策から招いた失点で投手の自責は0点で勝利を収めた。
代決でライバルの駒苫と対戦
2年前、広島ドラ1でプロ入りしたエース斉藤優汰投手を擁して南北海道大会で4強入り。その時以来となる南北海道大会出場が懸かる代表決定戦は、春の全道8強の駒大苫小牧が相手。日向が苫小牧シニア時代のチームメート2人が駒苫の主力として出場している。「多少はクセも分かります。楽しみです。もうここまで来たらやるしかない。みんなで頑張っていきたい」。支部のライバルを下して、円山行きの切符をつかみ取る。