初の中堅守備も無難にこなした水谷瞬 打でもフェン直二塁打「ベストのパフォーマンスを出せたら」
■パ・リーグ8回戦 日本ハム0-1西武(6月25日、ベルーナドーム)
成長著しい背番号53が、外野のど真ん中に君臨した。日本ハムの水谷瞬外野手(23)が「3番・中堅」で先発出場。体調不良で欠場した松本剛外野手(30)の代わりに入った今季初の中堅守備もそつなくこなし、持ち前の打撃でもフェンス直撃の二塁打を記録した。
ファームで経験あり「そつなくこなせた」
慣れない中堅守備も不安はなかった。「ファームではやらせてもらってましたし、前回ファームのベルーナでやったときもセンターをやらせてもらった。そこまで難しい打球が来たわけじゃないし、そつなくこなせたんじゃないかと思います」。両翼との連係も「マンチュウ(万波)も気を使って声を掛けてくれたし、(左翼には)もっと緊張しそうなキヨさん(清宮)がおったんで、そこまで難しく考えずに」と冗談交じりに振り返った。打撃でも六回1死から右翼フェンスに直撃する二塁打でチャンスメーク。後続が倒れ、得点には至らなかったが、好調ぶりをアピールした。
ベルーナDに移動する前に会った人は…
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
この日は午前10時ごろ鎌ケ谷の2軍施設に行ってから、ベルーナドームに移動した。ティー打撃を行い、日頃から連絡を取り合っている佐藤コーチと打撃談議を交わした。「文面上じゃ伝えきれないこともある」と、どうしても佐藤コーチと面と向かって話をしたかった。効果はてきめん。水谷も「また引き出しをもらった感じです」と快音につなげてみせた。
チャンスもらったところでベスト尽くす
松本剛は出場選手登録を抹消されることが決まり、今後も中堅に入る可能性は大いにある。「センターとかライトとかレフトとか関係なく、チャンスをもらったところでベストのパフォーマンスを出せたら、それが一番いい」と意気込んだ。中堅については「技術がないと守れないポジションではあると思うんですけど、外野手全体、バッターも見ながら、内野のポジショニングも見ながら野球を知っている選手じゃないと、こなせない。いろんなところを兼ね備えた人じゃないとできないと思う」と中堅手に必要なポイントを挙げた。
経験をスキルアップにつなげる
ヒリヒリする1軍の舞台では走攻守全てのプレーが経験値となる。水谷は「僕がセンターでずっと使ってもらえるかは別として、自分のスキルアップというか、経験とかも含めて、またやらせてもらえるチャンスがあれば、考えながらやれたら」と、さらなる成長につなげるつもりだ。高い潜在能力が開花し始めている背番号53。スケールの大きい選手となるために、この勢いを継続する。