【タイトル未定の日常】#12 SORAON初参戦! 3人の〝焚き火トーク〟も公開【写真全35カット】
MONGOL800やKREVAらと共演
最高の景色だった―。札幌を拠点に活動するアイドルグループ「タイトル未定」が今月22、23日に新十津川町ふるさと公園イベント広場で行われた「SORAON 2024」に初出演した。MONGOL800やKREVAなどの豪華アーティストと一緒に名を連ね、堂々としたパフォーマンスを披露。22日は7曲、翌23日は8曲を歌い上げた。今回の「タイトル未定の日常」はSORAONのライブレポートに加え、22日終了後に行った〝焚き火トーク〟の模様をお届けする。
SORAONの空気感の中へ
タイトル未定の3人がステージに登場すると、曇り空に晴れ間が差し込んだ。本格的な野外フェス初参戦のライブは「蜃気楼」の曲でスタート。続く「黎明」では、3人の力強い歌唱でオーディエンスの耳を引き付けた。夏曲の「夏のオレンジ」でさらなるヒートアップを狙うと、手を上げてリズムに乗る観客の数が増えていき、徐々にタイトル未定自身もSORAONが醸し出す空気感の中に溶け込んでいった。その後のMCでは自己紹介を披露し、阿部は「初めましての方々がたくさんいて、豪華な出演者さんが揃っている素敵な会場でライブをさせていただけて、幸せです! タイトル未定、頑張りまーす!!」と元気いっぱいにあいさつした。
ライブ以外もフル回転で盛り上げ
MC後はフェスにぴったりな「壊せ」で観客と一緒にタオルを振り回し、会場の一体感はさらに強くなった。ライブの終盤に差し掛かると「群青」を新十津川町の空に響かせた。ライブの定番曲「鼓動」で熱気は最高潮となり、最後は「灯火」を歌い上げて1日目のステージを終えた。30分間の堂々としたパフォーマンスを見せ、これまで〝アウェー〟だった地にタイトル未定の名を刻んだ。ライブ以外にも、クラフトビール売り場で売り子を務めるなど、フル回転でフェスの盛り上げに一役買った。
【焚き火トーク】
阿部「ライブ楽しかった!」
冨樫「天気が晴れて、すごい広い青空の下でライブをできたのがすごく嬉しかったね」
谷 「めちゃくちゃ緊張したけど、奥の方にいた方まで見てくださったし、家族で座るようなスペースのところまで人がいっぱいいて、こっちに視線をくれていたので、すごく嬉しかったし、楽しかった」
リハなしのぶっつけ本番に
阿部「でも、めちゃくちゃ緊張したよ。きょうはリハがなくてぶっつけ本番だったから、SEでステージに出てパっと歌い出したときに、どこを見たらいいか分からないぐらい会場が広くて、感覚をつかむのにちょっと時間がかかっちゃったような気がする」
冨樫「私たちはアイドル枠で、豪華なアーティストさんの中ですごく緊張した。タイトル未定のファンの方以外の一般のお客さんが一緒に楽しんでくださるかちょっと不安だったけど、一緒に盛り上がってくれて、後半の方は私たちも緊張がほぐれたね」
谷 「SORAONって、RISING SUN ROCK FESTIVALとかJOIN ALIVEみたいに北海道の中でも大きなフェスだから、北海道の顔になりたいっていう夢にちょっと近づけたのかな」
阿部「昔、BiSHがフェスに出演したときにお客さんがたくさん入っている中で背中側からの写真をよく載せているのを見ていたから、きょう私が後ろにいて、2人が前にいるときにその光景を思い出したよ」
谷 「観客がどんどん増えてきた感覚もあったよね」
阿部「あいだの通路からゾロゾロと走って来てくれた人とかもいて、たぶん私たちのファンじゃない人だと思うけど…」
谷 「『壊せ』のサビでファンの方が後ろでサークルをつくって走ってくれていたね。近くにいた女の子やSORAONで演奏した中高生の吹奏楽部の子たち、小さい子もみんな輪の中に入って回ってて、かわいいなと思いながら見てたよ」
阿部「観客も温かかったな。『なんだ?』っていう目で見られるかと思ったけど、最初からノリノリで受け入れてくれるというか、純粋にフラットな目で見てくれていた気がする。会場を歩いているときも、知らない方が声を掛けてくださったり、手を振ってくれたり、『来月の旭川のライブに行くよー』とかも言ってもらえた」
ラジオリスナーと対面して感激 粒マスタード安次嶺で全力ダンス
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谷 「確かに。会ったことない人に『ラジオ聴いてます』と言われてうれしかった」
冨樫「昔、JOIN ALIVEに行ったことがあって、SEKAI NO OWARIさんが出演したときに、最前列のセンターぐらいで見たんだけど、SORAONの雰囲気はどうだった?」
谷 「めっちゃ良かった! ステージのSORAONの装飾も良かったし、出店とかにも風車とかがあったりして、すごく良かった」
阿部「お子さんを連れた家族連れをすごく見かけて、普段あまり見ないようなお客さんの層だったから楽しかった。全員楽しいっていうのがすごく伝わってくるだけで嬉しくなるよね。お客さんも赤ちゃんを連れて来てくれて『抱っこしてください』って言われて、抱っこしたよ」
冨樫「『フェス×ピクニック』というコンセプトがライブという枠を超えていて、全部が楽しかったね」
谷 「MONGOL800さん、すごかったね。『小さな恋のうた』でシンガロングしていたのが、感動した」
阿部「踊っていた粒マスタード安次嶺さんがめっちゃ楽しくて、私も一緒に全力で踊ったよ」
会場のおすすめグルメ
谷 「ビールの売り子もやらせていただいたけど、私『ビール買ってー!』って煽っちゃった(笑い)。お父さんとお兄ちゃんも並んでくれた」
阿部「ね! 私も思わず『乾杯!』ってやっちゃったよ」
冨樫「会場グルメだと、けずりいちごがおいしかったな」
谷 「私はクリガニのお味噌汁をいただいて、めっちゃ海だった。北海道って感じですごくおいしかった」
阿部「蟹います! 蟹です! みたいな感じですごかった。私は牛タン串。分厚いのに噛み切りやすくて、コショウが利いてて、おいしかったな~」
谷 「裏の楽屋も楽しかったね。毎年来ている関係者の方が飼っているでっかいわんこに会って、めっちゃかわいくて」
阿部「4回ぐらい行ったよね」
冨樫「うん、すごく癒やされた」
DJやついいちろうの盛り上げで
阿部「すれ違う演者さんもすごくいい人たちだったし、ケータリング作ってくれている方も優しかった。『やついフェス』に呼んでいただいたやついさん(DJやついいちろう)にもあいさつできたね」
谷 「やついさんはステージの順番が私たちの前ですごく盛り上げていて、お兄ちゃんからも『やついさん、めっちゃ盛り上げているけど大丈夫?』ってLINEが来た」
阿部「そのことを聞いて、やばいねってなったよね」
これからはアイドル枠じゃなくて
冨樫「きょうはアイドルとして、アーティストさんの中で混じって不安な気持ちもあったけど、これからはアイドル枠としてじゃなくて、アーティストさんと同じステージでも恥ずかしくならないように、堂々と立ちたいな」
谷 「きょうをきっかけに北海道のアイドルを好きじゃない方にも広まって、タイトル未定という存在を知ってもらって、SNSとかラジオとかで好きになっていってほしいよね」
阿部「もっとフェスに出てみたいって思ったのが正直な感想。純粋に全部楽しくて、何をしていてもどこのエリアにいても楽しいって、常に思っていたから、もっとフェスとかに出て、谷ちゃんが言ってくれたように、きょう知らなかった人も『タイトル未定じゃん。次のライブに行こうよ』みたいな存在になりたい。みんながMONGOL800さんを目当てにフェス行くみたいな感じで、いろんな世代の人が来てくれるようになりたいな」
冨樫「アイドルとしても見られたいし、アーティストとしても見られたいので、タイトル未定という新しいジャンルでもっといろんなステージに立ちたいし、そういう存在になっていきたい」
火は海と一緒
谷 「それにしても、焚き火を見ていたら眠たくなる。すごく落ち着く」
阿部「よくYouTubeでこういう映像あるよね。火は海と一緒で同じ形がないから落ち着くって聞いたことあるよ」
冨樫「みんなでキャンプしたいな。なんかきょうはすごく楽しかった」
阿部「ソロキャンプとかも憧れるね。何かキャンプ飯も作りたい~」
谷 「でもゾンビだよ」
阿部「ゾンビ!?」
谷 「私、今『ウォーキング・デッド』を見ているから、こういう光景を見るとゾンビが出てきそうで怖い…」
夜も更けてきてゾンビが出てきてしまうと困るので、焚き火トークはそろそろこの辺で~。
2日目はセットリストを変更
そして、迎えた2日目は青空の広がる晴天だった。気温も上昇した夏を感じさせるステージに立つと、前日22日とはセットリストも大きく変更。爽やかな「花」から始まり、かわいらしいポップな「桜味」、22日に引き続き「壊せ」でステージを盛り上げた。そして夏の到来にふさわしい「夏が来れば」を久しぶりにセットリストに組み込み、「夏のオレンジ」へとつなげた。
ラストは「群青」で
ここからタイトル未定の幅広さを見せる。「薄明光線」「溺れる」とエモーショナルな2曲を披露。そして、阿部の「SORAON、忘れられない2日間をありがとうございました!」というMCから「群青」で締めくくった。初めての野外フェスは新鮮なことばかりだった。新十津川で味わった多くの刺激は、本人たちのとって忘れられないものとなった。
【PHOTO】
「SORAON 2024」に初出演したタイトル未定のライブパフォーマンスを写真で紹介します
【2日目】