札幌大谷2年前の甲子園メンバー・増田智紀が木製バットで2長打3打点【南大会札幌】
■全国高校野球選手権南北海道大会札幌支部(6月26日、札幌麻生ほか)
▽Fブロック2回戦 札幌啓北商1-11札幌大谷 ※五回コールドゲーム
春の全道代表の札幌大谷が札幌啓北商と対戦し、11-1と2桁得点の猛攻で五回コールド発進した。ゲームキャプテンを務める3番・増田智紀遊撃手(3年)が、今大会から使用する木製バットで2二塁打で3打点。30日の代表決定戦では、南大会で優勝した22年以来の出場を懸けて、札幌厚別と札幌英藍の勝者と対戦する。
指揮官が認めるポイントゲッター
今春から就任した五十嵐大監督(37)が「あの子がポイントゲッター。何とか走者をためたかった」との言葉通り、増田のバットから乾いた快音が連発した。一回無死一、二塁から変化球を右中間へ運ぶ先制の2点二塁打を放つと、五回には1死一塁から今度は逆方向の左翼越えへ適時二塁打。「やっぱり初戦は難しいって言われている中で、初回から点数を取れて、そのままいけて良かった」と流れる汗を拭った。
全く合わなかった新基準バット 木製は「金属と違って…」
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今春から低反発の新基準バットに移行。それが増田には「全く合わなかった」。新基準バットで挑んだ春の全道大会では1回戦の旭川実業戦にスタメン出場も4打数無安打。春の大会後、昨秋から試していた木製バットを紅白戦でも使い始めて「自分に合ってきた」と、今大会では公式戦初使用。初戦でいきなり2本の長打を放ち、「打球の飛び方、振りやすさが全然金属と違って良い」と好感触だ。金属と比べて芯を外すと折れやすいのがネックだが、「折れる恐怖は捨てて、どっかに当たってくれ」と打席に立ち、春以降はまだ1本も折ってはいないという。
2年ぶり聖地へ自らけん引だ
再び聖地の土を踏みしめる。2年前の夏、1年生ながら「9番・二塁」で、甲子園1回戦の二松学舎大附戦で2打数2安打をマークした。「先輩に連れて行ってもらったという印象が強い。今年は自分が主力になって、メンバーを連れて行ってあげたい」。自慢のバットコントロールで2年ぶりの南大会優勝を狙う。