野村佑希が2軍戦で24歳バースデー弾 2戦連発で再々昇格アピール
■イースタン・リーグ13回戦 巨人11ー3日本ハム(6月26日、鎌ケ谷スタジアム)
この日、24歳を迎えた野村佑希内野手が、3番三塁手で先発出場。第1打席でいきなり本塁打を放ち、自らの誕生日を祝った。前日の3ランに続く2試合連続アーチ。鎌ケ谷で再々浮上のきっかけをつかむ。
「しっかり1軍で打てるように」
会心の一振りだった。2球目、内角低めのカットボールをすくい上げ、左翼スタンドへ軽々と運んだ。「普段通り、やることやるしかないんで。チャンスを何度ももらっているんで。チャンスが来たときは、しっかり1軍で打てるようにやり続けるだけです」。豪快なバースデーアーチにも浮かれることはない。しっかり自分の足元を見ている。
両手に持ちきれないほどプレゼント
鎌ケ谷のファンたちには、たまらなくうれしかった。今季、2度目の2軍落ちにも元気に本塁打で応えた姿がカッコ良かった。試合後には両手で持ちきれないほどの誕生日プレゼントを託され、笑顔で応じた。せっかくの誕生日を2軍で迎えた悔しさはある。ただ、そんなファンたちの温かい声援が心を満たしてくれた。
昨季は背番5で初の開幕4番
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昨季、背番号「5」をもらい、初の開幕4番を務めた。125試合に出場。キャリアハイの13本塁打、43打点を挙げた。6年目の今季、さらにステップアップするはずだった。オープン戦で打率・311の成績を挙げ臨んだ開幕戦。打てなかった。8試合に出場。打率・077の成績しか残せず降格した。4月12日からのオイシックス戦から18試合で打率・391と打ちまくり1軍に昇格。だが、5月6日のソフトバンク戦から25試合に出場したものの期待に応えられず、再度降格した。
「自分の形を身に付けたい」
「最初に落ちたときと違って、めちゃ調子が悪くてという感じではない。出場機会が減って代打とか、自分の中で経験値が浅く、難しい場面で行くことが多かった。ここ(2軍)では、次に(1軍に)行ったときにしっかりレギュラーを勝ち取れるように。自分の形っていうものを身に付けたい。体も、もう一回作り直したい」と前を見た。
稲葉篤紀ファーム監督(51)は「1軍だと、ずっと試合に出続けたりすることが、なかなか無い中で打席を送らなきゃいけない。ある程度ファームに来たら打席数というか試合にどんどん出させて、打席に立たせてその中で対応力をしっかり養ってもらいたい」と期待した。
気合の「挑戦し続けるしかない」
野村は「野球やっているうちは頑張るしかない。レギュラー目指して挑戦し続けるしかない」と気合を入れ直していた。