《FC東京戦後》勇気ある戦いを見せてくれたことを前向きに捉えたいし、よく戦った選手を褒めたい
■J1第20節 FC東京1-0札幌(6月26日、東京・味の素スタジアム)
―試合を振り返って
連敗中、そして最下位のチームが敗れた試合の後で、監督が何をコメントするのか難しい状況であるが、やはりこの最下位という順位に今いる現状というのは、もちろん監督である私に責任がある。
今、多くの若い選手たちが試合に出ているが、その選手たちは横浜M戦も含めて非常に素晴らしいプレーを見せてくれているし、何が何でもポイント(勝ち点)を取りたい、勝ちたいという姿勢を見せてくれている。
残念ながら前節に関しては不運な形でPKを相手に与えてしまって敗れてしまったが、今日のゲームも、今日のゲームだけではなくここ最近のゲームもケガ人がチームに多い中で非常に苦しい状況にはあるが、若い選手たちが躍動してくれたと思っている。
相手のFC東京も非常に質の高いチームであるし、攻撃では相手にとって嫌なフリーランニングをしてくるチームではあるが、その攻撃というものを比較的に我々は良さを消すような守備ができていたと思うし、良い規律のある、自分たちの狙いを持った戦いができていたと思う。
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FC東京は途中でFWディエゴオリヴェイラやFW仲川など質の高い選手が入ってきたが、そういう選手が入って来る中で、最後は違いを見せられてしまった。もちろん失点の場面は防げなかった場面ではないとは思うが、今日のゲームの内容からすれば1ポイントは取れてもおかしくないようなゲームはできていたと思う。
ただ昨年から5人の選手が移籍し、今8人の選手がケガしている状況の中で、チームが苦しい状況にあるのは間違いない。ただそれに代わる選手たちが非常に強い気持ちを持って、狙いを持って、そして相手の良さを消してチャンスをつくり、勇気ある戦いを見せてくれたのは、私自身前向きに捉えたいし、よく戦った選手を褒めたい。
負けに値するゲームではなかったと思うし、ただ負けてしまえば全てがタラレバになってしまうが、ただ一つ言えることは、今日は選手たちが自分たちの持っているものをしっかりと出してくれたと思うし、よく戦ってくれたと思っている。
―連敗するとチームはどうしても暗い雰囲気になるとは思うが
私自身は、選手との関わりというのはいつも特別な関わりをしている。知っている方もいるとは思うが、昨年から今年にかけて移籍した選手は、福森、田中駿汰、小柏剛、金子拓郎、ルーカス、この5人だ。そういう中で、現状を言えば非常に多くの選手がケガをしている。そういう状況の中で戦っているというのが、今の札幌の現状だ。
ただ、こういう戦いを続けていく中で、一つの勝利、一つのきっかけが浮上することにつながるのではないかと思っている。
次節はホームで新潟との戦いであるが、新潟戦で我々が勝利することができれば残留というものが現実的になってくる、そういうきっかけになる試合だと私はみている。