【一問一答】宮西尚生が今季初ホールド 2軍暮らしも腐らず「ちゃんと手本にならなアカン」
■パ・リーグ9回戦 日本ハム2-2西武(6月25日、大宮公園)
日本ハムの宮西尚生投手(39)が26日、県営大宮球場で行われた西武戦の延長十一回に救援し、3人斬りで今季初ホールドをマークした。ホールドは昨年7月2日のオリックス戦(エスコン)以来、およそ1年ぶり。目標に掲げる節目の400ホールドまで、残り6に迫った。登板後の一問一答は以下の通り。
―今季初ホールド
「そうね。そういう場面で前回は失敗したけど、投げさせてもらえているというのはありがたいことやし。何とか、きょうは結果が出て良かったなと思います」
―投球内容を振り返って
「鎌ケ谷もそうだけど、キャンプからずっとチェンジアップを練習してきて、それをしっかり出せているのが大きいかな。打ち取り方としても、タイミングをずらして。そういう意味では内容的にも良かった」
―1軍に昇格して2試合は結果が伴わなかった
「1試合目はワンアウト満塁からの一発目やし、あそこの1点は仕方ないところ。その次は大事にいきすぎてのフォアボールから。もう少し、いつも通り大胆にいこうという発想にはなっていた。本当に鎌ケ谷でやってきたように攻めていこうと。シンプルな考え方できょうは投げられた」
―400ホールドまで残り6
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「そうね…それ言わんといて(笑)。ここ数年、それでしんどいねん(笑)。でもほかのリリーフ陣たちもホールドをすごい応援してくれているし。きょうもホールドが付いた瞬間、あと何ホールドですね、という話をしてくれる。みんな、気を使ってくれているよね」
―今季は開幕2軍スタート。どう受け止めていたか
「一つだけ、野球とは違うかもしれないけど、自分の立場で腐った態度でファームにおったら、たぶん人として終わるな、というのがあったから。そこだけは、いろんな先輩方に会ったりしたら『ここが人生で試されている部分』と。どちらかと言えば、そっちしか意識していない。若い子と一生懸命やって。チャンスがなくてもしっかりやる。本当にそれだけを心がけていた」
―2軍ではルールに沿って髪を黒くしていた
「黒くしたよ。今は鎌ケ谷の暑さで(色が)抜けている。(茶色く)戻したわけじゃない(笑)。髪の毛がぼっさぼさでしょ。(散髪に)行く時間もない。それよりも、ちゃんと手本にならなアカンと。それだけ。ファームのコーチ陣は気を使ってくれて、自分のコンディションを常に優先させてくれて。ここまで状態を維持できているので、感謝しています」
―この時期の1軍昇格は想定していたか
「早かった。もっと順位がある程度決まってから、ちょっと使われるかなというぐらい、覚悟はしていたから」
―1軍のリリーフが結果を出していたからか
「それもあるけど、下にもいいピッチャーがいっぱいおるから。自分をふかんして見ると、仕方ないし。潮時かもしれない、というところも正直、感じる部分はあったから。結果もここ数年、出ていないから。でも最後まであきらめたくない、というのと、リリーフの若い子たちですら、ホールドのことをすごい意識してくれているから。そのへんは、励みになるというか。みんなが気を使ってくれているな、というのは感謝している」
―今、1軍のブルペンの雰囲気は
「悪くないと思います。それは継承されてきているから。2軍も。みんながみんな、新しい選手ばかりじゃないし。ファームでは僕がブルペンに入ったときに話をしたりするし、リリーフにはリリーフにしか分からないつらさがあるから。そこのコミュニケーション、助け合いの部分はみんなちゃんと分かっていると思う。雰囲気はすごいいいし、だから結果も出ているんだろうなと、上がってきたらすぐ感じたかな」