胃腸炎で抹消の松本剛 鎌ケ谷で練習再開 黒染めし「体は大丈夫です」と笑顔
「まだボヤボヤしていますけど」
胃腸炎により、出場選手登録を抹消された日本ハム・松本剛外野手(30)が27日、2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷で練習を再開した。ティー打撃など軽めのメニューで汗を流し、「休んでいたので、まだボヤボヤしていますけど。体は大丈夫です」と笑顔を見せた。
2軍ルールに合わせて髪を黒く
体に異変が現れたのは、25日の西武戦(ベルーナドーム)。試合を欠場し、2日間安静にしていた。この日から復活し「ファームだからやっぱり黒髪。ファームに行くから、ちゃんと黒染めしないといけない」。今年から〝染髪禁止〟となった2軍ルールに合わせて、黒染めもした。
ストレスは「みんな掛かっている」
選手会長としてチームを引っ張る松本剛だが、今季は開幕からバッティングの状態が上がらず苦しんでいた。そこに体調不良が重なったが、「ストレスが掛からない仕事しているわけではない。みんな掛かっているし、オレだけじゃないから。そこは気にしていないです」とキッパリ。今後は体調を見ながら、早期の実戦復帰を目指す。
「抹消されること自体は悔しい」
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新庄監督は「ファームで打席の感覚を(つかんでもらいたい)。10日間だけ行かせて、また戻そうかな」と話している。指揮官の意向を受け、「抹消されること自体は悔しいし、ふがいないですけど。監督の言う通り、打撃の状態を上げるのが一番大事ですし、余裕はないので、すぐ(1軍に)呼ばれても良い状態にしたいと思います」。室内練習場で佐藤友亮2軍打撃コーチとじっくり話し合う場面もあり、「自分の中でモヤモヤする部分もあったので、いろんな方に相談しつつ、良い方向に少しでもいけば」と前を向いた。
稲葉2軍監督「すごく良い刺激になる」
松本剛にとって、けがで離脱した2022年以来となる2軍生活。稲葉2軍監督は「剛が来て、野手にとってはすごく良い刺激になると思う」。若手選手のお手本になってほしいと願う。
「久々にファームに来ましたし、何か声を掛けられるなら掛けたいし、聞いてもらえれば答えたい。僕もあまり話したことがない選手も多いので、少しでもコミュニケーションを取って野球の話をできたら。僕自身も勉強になることがあると思うので、いろんな選手と会話ができたらいいと思います」。本人もそのつもりでいる。
完全復活目指し再スタート
チームは28日からエスコンフィールド北海道で首位・ソフトバンクとの3連戦が控える。「チームには申し訳ないし、迷惑を掛けるけど。みんなも僕も勢いに乗れるようにしないといけない。今はしっかり状態を上げるしかないです」。若かりし頃に鍛錬を積んだ鎌ケ谷から、完全復活へ向けて再スタートを切った。