細川50万円増でサイン!イチ流ボディーで新人王だ
日本ハムの若手12人が25日、札幌市内で契約更改交渉に臨んだ。今季、1軍で9試合に出場したルーキー細川凌平内野手(19)は、50万円アップの570万円でサイン。オフは尊敬するイチロー氏(48)にならい、鳥取の「ワールドウィング」で初動負荷トレーニングに取り組むことを明かした。来季のレギュラー獲りへ、本家に負けない一流ボディーをつくり上げる。(金額は推定)
高卒ルーキーながらシーズン終盤は1軍に抜てきされ、初安打もマークした。守備でも遊撃手として非凡な対応力を発揮。明るい未来を感じさせた細川は初の契約更改交渉で高く評価されても、浮かれることはなかった。シビアに現実を見つめ、強くなるための手段を模索していた。
今オフ、イチロー氏が現役時代に実践していた初動負荷トレーニングに挑戦することを決めた。智弁和歌山高時代に指導を受けたこともある同氏の影響を少なからず受けており、「しなやかなイチローさんのような体が自分の中では理想。一つでも近づけるように勉強して、トレーニングをしていきたい」と期待に胸を膨らませた。
野球に取り組むストイックな姿勢や、高い自己管理能力を見習い、肉体の強化を目指す。現在は股関節の可動域に問題があると自己分析。鳥取にある初動負荷の専門施設に12月上旬に1週間ほど滞在し、改善を図る。
一方で新庄監督の就任が大きな刺激になっている。注目されることは大歓迎で「監督が明るい雰囲気を持ってきてくれたので、あとは選手がやるだけ」とキッパリ。中島、石井らが主戦力だった遊撃のポジションを奪いにいく。年齢やキャリアは関係ない。来季の目標は明確で「1年間、1軍にいること。そしてシーズンが終わるときに、ショートは細川に任せられる、と思ってもらえるようにプレーしていきたい」と気迫を込めた。
1年目は9試合に出場し、26打席に立った。規定(60打席)に達していないため、まだ新人王資格は残っている。「来年がそういう(飛躍する)年になり、おのずと結果、賞がついてくれば、うれしい」。高い志を持つ有望株は球界レジェンドの背中を追いかけ、一気にブレークする。