リーグ戦で3試合無得点が続いている攻撃陣は奮起が必要だ《河合CRC竜の眼》
守り抜く気持ち、姿勢が出ていたFC東京戦
26日のアウェーFC東京戦に0-1で惜敗した北海道コンサドーレ札幌。前節のホーム横浜M戦(0●1)に続き、この日も良い試合の入り方ができていたし、何よりも戦う姿勢を見せることができていたと思う。特に守備陣の出来は非常に良く、GK菅野が好セーブで直接FKを防いだり、ディフェンス陣も体を張った守備を披露して奮闘を見せており、最後のところで守り抜くんだという気持ちを、それぞれの選手のプレーから感じ取ることができた。技術面もさることながら、こういった意識、姿勢を表現することは、ディフェンス面では非常に大事なことだと思っている。
田中克よ、もっと相手の嫌がるプレーを
リーグ戦で初の先発メンバー入りを果たしたMF田中克幸は、後半12分に惜しい直接FKを放つなど見せ場をつくり出していたが、欲を言えばもっと危険なエリアで、相手にとって嫌なプレーを選択してほしかった。スタメンで出ても全く問題は無い選手だということを改めて感じさせてくれたので、そういった姿勢を見せて、より相手に脅威を与えるプレーヤーになってほしい。
前半終了間際からFC東京に試合のペースを握られるようになっていった。中2日、高温多湿という状況の中で、体力的に厳しくなっていった面もあるとは思うが、ビルドアップなどで後ろにかける枚数が多くなり、シャドーとFW鈴木の距離、あるいはボランチとシャドーの距離が遠くなり、それぞれの選手たちが孤立気味になったことも要因のひとつだと思っている。
決勝点与えたシーン もっとやれたのでは
後半39分に決勝点を与えたシーンは、クロスを上げさせてしまったこと、そしてFW安斎に対するMF田中宏武の対応、そのどちらにも、もう少しやれることがあったと思っている。ディフェンスラインがどんどん低くなってしまっていた結果、フリーでクロスを上げられた。あの場面では難しかった面もあるかもしれないが、少しでもラインを上げる努力をして、ペナルティーエリアの外にも出て行かなければいけない。