■６月２８日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場

　北海道コンサドーレ札幌は２９日のホーム新潟戦（札幌ドーム、午後２時キックオフ）に向けて午前練習を実施。チームミーティングの後、前節ＦＣ東京戦（０●１）の先発メンバーはリカバリーメニューを、それ以外の選手はパス練習などを行って調整した。２１日に完全移籍で獲得したＤＦ大﨑玲央（３２）は、この日追加選手登録が完了。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督（６６）は新潟戦でのメンバー入りを明言した。

試合前日「ワクワクしています」

　今月８日の練習参加から３週間。いよいよ期待の新戦力が赤黒戦士としてのデビューを飾ることになりそうだ。初のメンバー入りが濃厚な新潟戦を翌日に控え「ワクワクしています。早くピッチに立てれば」と、大﨑は現在の心境を口にした。

最後の実戦から4カ月「気持ちで乗り切る」

　前所属のＵＡＥ１部エミレーツ・クラブで、最後に試合に出場したのは今年２月中旬。４カ月以上実戦から離れていただけに「準備のところは整っていますけど、長い間やっていなかったので。最初の１試合、２試合がきついのは仕方がない。気持ちで乗り切れれば。そんなに問題はないと思います」と、まだまだ状態１００％とはいかないが、勝利のために自らの持てる力をチームに注ぐ構えだ。

６連敗中でも試合内容は上昇中

　札幌は現在リーグ戦６連敗中。ここ２戦は敗れたものの、試合内容は決して悪いものではなく、状態は着実に上向きつつある。チームの上昇ムードをさらに盛り上げる役割が大﨑には期待される。「体を張るところや、走るところは、ここ２試合チーム全体としてもできている。それが良くても負けたら意味が無いので、勝ち点１でも３でも、毎試合拾っていけるようになれれば」。Ｊ１通算１２９試合出場の豊富な経験を生かして、札幌守備陣をより強固なものへと変貌させていく。
 

「チームが勝てば僕のことはいい」

　ＤＦラインだけでなくボランチもできる。先発出場か、試合途中からの投入となるかは不透明だが「別にスタートでも、スタートじゃなくてもどちらでも。それは監督が決めること」と、大﨑自身は与えられたポジション、起用方法の中で、己の仕事を全うすることを誓う。初めて赤黒縦縞のユニホームに袖を通して札幌サポーターの前に姿を現すこととなる一戦。「自分のプレーを見せたいというよりは、本当にチームが勝てば僕のことは別にいい。チームが勝つためには失点も最小限に抑えなければいけないので、そういうところで貢献できれば」と、サポーターが待ち望む勝利のシーンを見せるべく、大﨑が札幌での初陣に臨む。