伏見寅威 1軍昇格即マルチもチームは3連敗 苦境脱出へ「束になって」
■パ・リーグ8回戦 ソフトバンク5-1日本ハム(6月28日、エスコンフィールド北海道)
〝さちとら〟復活も勝利はお預け 打撃状態は良好
昇格即マルチ! 日本ハムの伏見寅威捕手(34)が1軍に昇格し即、「8番・捕手」で先発出場。山崎福也投手(31)との〝さちとら〟バッテリーを組んだが、5回5失点(自責4)と勝利に導くことはできなかった。
それでも打撃では二塁打を含む2安打と、状態を上げて1軍に戻ってきた。夏場の反攻へ、経験豊富な背番号23がチームを押し上げる。
試合後は猛省 山崎の5失点に「僕が反省すべきところ」
久しぶりの1軍だったが、試合後は悔しさがにじんでいた。コンビを組んだ先発の山崎は二回に近藤の本塁打で先制を許すと、続く三回には先頭に四球を与え、さらに守備の乱れも絡んで2失点。五回にも2点を失った。
伏見は「ちょっとボール先行だったりしちゃったところは福也らしくないと思いましたけど、一つ一つ真っすぐのキレとか、変化球のキレとかでいうと、きょうはある程度やってくれるだろうなっていう感じがありました」と手応えはあったが、自滅のような形となってしまった。近藤の一発についても「ある程度、僕が要求したところに投げてくれているんで、僕が反省すべきところ」と唇をかんだ。
無駄にしなかった2軍生活
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それでも打撃では、二回にソフトバンク先発のスチュワート・ジュニアから中前打、七回には左中間を破る二塁打と結果を残した。
2軍戦で打席を重ね、状態は良化。「2軍に行くことはいいこととは思ってなかったですけど、結果的にこうやって上がってきて、打撃の面では結果が出たので、いい期間だった」と振り返った。
若手投手陣とのコミュニケーションにも納得
さらに、普段組むことのできない若手投手と言葉を交わし、意思疎通を図れたことも大きかった。
「育成の子とかはなかなか話すこともないですし、支配下登録されている若いピッチャーとも組みましたけど、いろんなコミュニケーションが取れて、次1軍に上がってきた時はすんなり組める」と言い切った。
四回2死三塁で空振り三振 「僕がカバーできなかった」
高く飛ぶ若鷹を撃ち落とす算段だったが、初戦をチーム勝ち頭の山崎で落とした。伏見は「誰かがそこを打破する意味で僕が久しぶりに1軍に上がってきたっていうところで、2打席目、チャンスで福田(光)が三振してしまった後に僕がカバーできなかった」。四回2死三塁での三振を悔やんだ。
3連敗で貯金は「2」 チーム一丸で再出発だ!
引き分けを挟んで3連敗となり、9つあった貯金も2つまで減った。
「まだ経験のないチーム。誰かっていうよりか、全員でやるべきなんじゃないですかね、束になって」。チームみんなで、浮上のきっかけをつかみにいく。