【プレーバック・写真入り】J1第21節 札幌0-1新潟(6月29日、札幌ドーム)
4試合連続の完封負けで7連敗 大﨑が札幌デビューも追いつけず
J1最下位の北海道コンサドーレ札幌は16位で4戦負けなし中の新潟アルビレックスとホームで対戦し、0-1で4試合連続の完封負けを喫した。これで札幌は7連敗となった。
試合開始からアグレッシブにプレスを掛けて気持ちを見せた札幌だったが、新潟の落ち着いたパス回しにいなされ、なかなかボールを奪うことができなかった。奪ってもボールをうまくつなぐことができず、逆に主導権を握られた。
前半9分には相手MF松田の右足シュートが右ポストを叩き、同11分の直接FKではヘッドでゴール左下に叩き込まれるも、これはGK菅野孝憲(40)のファインセーブで辛うじて防いだ。
同38分にはMF長谷川竜也(30)が太もも裏の張りで途中退場し、FW鈴木武蔵(30)に交代。この試合で14戦ぶりリーグ戦先発したFW大森真吾(23)と2トップを組んだ。
同40分、FW菅大輝(25)からの左クロスにその鈴木の後方から走り込んだDF家泉怜依(24)が左足シュート。ゴール左に逸れたが、これが前半唯一の決定機となった。
後半に入り、MF小林祐希(32)、駒井善成(32)が立て続けにシュートを放つもゴールを割れず。逆に同7分にはカウンターから相手FW谷口に左サイドを突破され、ペナルティーエリア内の左隅からの強烈なニア上へのミドルシュートを放たれて先制を許した。
同11分には鈴木が相手2選手を抜いて左足シュート。同17分には小林がゴール正面約30メートルの距離を直接FKで狙ったが、いずれも枠を捉えきれなかった。
札幌は同25分に3枚替えし、選手登録したばかりのDF大﨑玲央(32)が大森と交代して札幌デビュー。ボランチに入って攻守のバランスを取った。すると直後の26分には相手FW小野にエリア内右からシュートを撃たれるシーンがあったが、大﨑が体を入れて十分な体勢を取らせず。わずかに右ポストに当たってコースを変えさせた。
同37分にはDF中村桐耶(23)に代わってDF岡田大和(23)が途中出場し、リーグ戦デビューを果たした。
後半の札幌は計8本のシュートを放つなど、その後も相手ゴールに迫ったが最後まで1点を奪うことができなかった。試合後、7連敗に肩を落としたミハイロ・ペトロヴィッチ監督(66)だったが、「これで13人目のケガ人が出てしまった。次の試合もどの選手が出られるか見極めて準備しなければ」と次節を見据えていた。
試合詳細はコチラ
■キャプテンマークを巻いてボランチでフル出場したMF駒井善成(32)
「(失点シーンは)最初に谷口選手のところに食いついてしまって間に合ってなく、後ろから追いかけている状態だったので、吸収して谷口選手が(パスを)出さない瞬間に寄せられたらなとは思っていたけど、結果的にそれに気を取られて半端に寄せきれなくて。ファーを切ったつもりだったけど、逆にニアがガラ空きになってしまった。そこは自分の対応のところでもうちょっとやりようがあったと思うし、あそこは防がないといけなかった。(7連敗は)もちろん苦しいです。多くの試合に出させてもらっている身としては責任を感じていますし。アウェーでもたくさんのファン、サポーターが駆けつけてくれている中で結果を出せていないというのはすごく苦しいですけど、下を向いている暇もないし、上を向いて一試合一試合やっていくしかないので、気持ちを切らさずに毎試合、頑張っていかないと」
■前半38分から途中出場したFW鈴木武蔵(30)
「(失点シーンは)僕の失い方が悪かったし、その失い方でカウンター一発で撃たれてしまうというのも本当に多い。二次攻撃、三次攻撃とできるぐらい攻撃の厚みがほしいし、失い方も気を付けなければいけない。かと言って、大胆にやらずに全部セーフティーに行ってもいけない」
■後半37分から途中出場し、リーグ戦デビューを果たしたDF岡田大和(23)
「苦しい状況を助けられる選手になりたいし、これからもっと出場機会を増やして、この状況をチーム全員で乗り越えられるように。誰も諦めていないので、また頑張りたい」