《新潟戦後》攻撃の質が差になったゲーム。上げていかないと得点には結びつかない
■J1第21節 札幌0-1新潟(6月29日、札幌ドーム)
―試合を振り返って
今日戦った新潟は非常にオーガナイズされたパスサッカーをやるチームだということは試合前からコメントしていた通り分かっていた。そして試合の立ち上がり、相手に我々のプレスを外されるような場面があったが、その相手の攻撃を自分たちの守備で抑えることができていたのではないかと思う。
後半に入っても自分たちの狙いとするところは出せていたと思うが、ボールを奪ってからの攻撃の質、あるいは攻撃の時のクロスであったり、ラストパスであったり、シュートであったり、そういった部分の質が差になったゲームだと思っている。そこのあたりのクオリティーを上げていかないと、なかなか得点に結びつかないかなという印象を持っている。
ただ選手たちは自分たちの持てる力を全て出して最後まで諦めずに戦ってくれたと思うし、その選手たちの頑張りを決して非難することはできない。
―MF長谷川の交代はアクシデントか。またFW鈴木をベンチスタートにした理由は
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(長谷川)竜也に関しては、試合中にもも裏の張り、あるいは違和感というものを感じた中で、筋肉系のトラブルというところで交代を余儀なくされた。
(鈴木)武蔵に関しては6日間で3試合ということで、シーズンが始まってからケガも多いので、連戦を戦うにあたってコンディションを考慮しなければいけなかったという理由がある。
竜也も同じ状況だが、どちらかがスタート(先発)して、どちらかが途中で入るというような、試合全体90分を通して考えたときに、チームとして今持っている選手たちの中で最大限の力を出せるようにと考え、武蔵を今日はベンチスタートにして途中から入るという、そういうゲームプランで入った。
今日は(FW大森)真吾と竜也の2人がスタートしたが、こういったハードな日程の中でどういうアクシデントが起こるか分からないので、交代のカードとして選手を1人ベンチに置いておくというのを考えなければいけない。
―先ほど「攻撃の質」とあったが、個人の質と連係の質のどちらか
若い選手たちが非常に多く試合に出ているという状況の中で、もちろんJ1のリーグ戦に出るにはまだ少し早いかなという選手も今日のメンバーの中にはいる。彼らにとっては成長する良い機会だとは思っているが、こういうのは勝負事。相手との違いを見せていくというのは、もちろん今の現状では難しい部分もある。質という部分が個人なのかチームなのかという質問だが、皆さんがご覧になった通りだと思っている。
ケガ人が非常に多い中で、MF青木だったりMF浅野だったり、あるいは(DF岡村)大八が出場停止だったり、MF宮澤もまだケガをしている。そしてチェック(MFスパチョーク)もケガしている、MF荒野も故障中という状況の中で、そういった選手たちがスタート、あるいは途中から出てくるようなことがあれば、チームとしての質というものも、もちろん上がるだろうし、皆さんがこれまでの試合を見てきたというのであれば、それは分かるのではないだろうか。