高校野球
2024/07/01 19:55

とわの森が2試合連続五回コールドで2年ぶり支部代表切符 勝利の女神はまさかの!?【南大会札幌】

三回1死二塁、適時二塁打を放ったとわの森の岡崎(左)=撮影・西川薫

■全国高校野球選手権南北海道大会札幌支部(7月1日、札幌麻生ほか)
▽Hブロック代表決定戦 札幌東5-16とわの森 ※五回コールドゲーム

4番復帰した岡崎が4安打2打点

 とわの森が2試合連続の五回コールドゲームで、2年ぶり3度目の南北海道大会進出を決めた。春はベンチを外れた4番・岡崎汰星三塁手(3年)が一回に先制打を放つなど4安打2打点と打線の中心を担った。22年8月就任の前田康晴監督(48)は、帯広農業監督時代の20年春(大会は中止)と21年夏に甲子園出場経験はあるが、とわの森では2年目で初の南北海道大会進出。「やっぱり選手権は重みが違う。子供たちの良さを何とか引き出して(決勝まで)4試合を戦いたい」と南大会で初の甲子園出場を狙う。

勝利の女神ならぬ〝神の使い〟

 札幌支部初戦の6月28日の早朝、勝利の女神ならぬ、思わぬ来訪者があった。朝6時、グラウンド横で前田監督が古来より〝神の使い〟という3頭の鹿を目撃した。「ついているねって。実は秋の大会前にも1回来たんですよ」。昨秋は就任後3季通じて全道大会に初出場。1勝を挙げて8強入りした。「だから僕の中では、いいなと思って。抜群のタイミングで来てくれた」。

〝神の使い〟を目撃したというとわの森・前田監督

 

打線組み替え奏功に〝御利益〟も

 もちろん神頼みばかりに頼ってきたわけではない。春まで不動の1番だった中村悠飛遊撃手(3年)を9番に据えるなど打者の並びを工夫し、上位から下位まで切れ目のない打線を目指してきた。すると2回戦で13安打15得点、代表決定戦でも15安打16得点と打線は爆発。「よく打ちましたね。僕もびっくりしてます」と、予想以上の〝御利益〟に目を丸くした。

東北遠征で金農に2勝などが自信

 6月上旬には3泊4日で東北遠征を敢行。金足農業に2勝、秋田に1勝。東北大会で準優勝の弘前学院聖愛にはタイブレークで敗れたが「好ゲームができて、本人たちの自信にはなったのかな」と夏の大会へ士気を高めることができた。

春季大会前に主砲をベンチ外に 「自分勝手なところがあったり…」

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