ファイターズ
池田隆英が右肘痛から涙の復帰登板 治療院を紹介し、サポートしてくれた「友達みたいな」先輩とは
■パ・リーグ13回戦 ロッテ3-8日本ハム(7月2日、エスコンフィールド北海道)
雄たけび上げて気合の投球
右肘の炎症で出遅れていた日本ハムの池田隆英投手(29)が2日、ロッテ戦(エスコンフィールド北海道)で4点リードの八回からマウンドに上がって今季初登板。雄たけびを上げながら打者をねじ伏せる気合のピッチングで、1回を無失点に抑えた。
昨季はキャリアハイの51試合に登板し、チームトップの25ホールドをマーク。ブルペンに欠かせない背番号52が、涙のカムバックだ。
何点差でも八回と決めてた指揮官
最速151キロをマークした直球を軸に、危なげなく3者凡退。ベンチ前ではリハビリ中にメッセージを送ってくれた新庄監督に迎えられ、「しんどいなと思っているときに、何度か連絡をもらった。今日こうやって結果を出せて良かったと思います」。何点差でも八回での起用を決めていたという指揮官の気持ちに応えた。
涙はちょっとした汚点?
ベンチではチームメートに囲まれ、「チームで戦っているなってすごく感じたし、申し訳ないなって実際思っていたので、一つのピースになれて良かったです」。目元を拭うシーンが中継に映り込み、「やだな。ちょっと汚点ですね」と照れくさそうに笑った。
春季キャンプ終盤、負傷した時は「トミージョンかなとも思った」
思わぬアクシデントに襲われたのは、2月の春季キャンプ終盤だった。韓国サムスンとの練習試合に登板後、右肘が悲鳴を上げた。「やばいと思って、トミージョンかなとも思ったけれど、何とか大丈夫でした」。手術は回避したものの、開幕1軍入りは絶望的に。焦る気持ちを抑え、地道なリハビリに励んだ。