今季プロ初勝利を挙げたホステスプロ阿部未悠はイーブン発進 腰痛回復し〝未悠キャノン〟復活へ【女子ゴルフ・ミネベアミツミレディス北海道新聞カップ】
■ミネベアミツミレディス北海道新聞カップ第1日(7月4日、札幌・真駒内カントリークラブ空沼コース、6667ヤード、パー72)
直近4試合は振るわずも復調気配
アマチュア1人を含む11人の道産子が出場。4月に北海道勢10人目の初勝利を遂げた恵庭市出身の阿部未悠(23、ミネベアミツミ)は3バーディ、3ボギーのイーブンパー。首位と7打差の57位タイ位で発進した。昨年は初のホステスプロとして挑んだが、2打足りずに悔しい予選落ち。腰痛の影響で、2週前の大会を棄権するなど直近4試合は予選通過をできていないが、ここにきてようやく復調気配。ツアー2勝目とホステス&地元初勝利へ、巻き返しを図る。
今できる自分のベストを心掛け
北海道勢10人目のプロ1勝を挙げて、地元に凱旋した。1アンダーで迎えた最終の18番パー4では、ティーショットが右側のバンカーにつかまってボギーで終了。60位タイまでの予選通過ライン付近でのフィニッシュに「最近、直前もそうですけど、調子が上がってない状況でのラウンドだったので、いい意味で自分にあまり期待しすぎずというか、今できる自分のベストなプレーをしようと心掛けて回ってた。そんなに大きな怪我もなく、大きいミスもなく回りきれたかな」と、やや不完全燃焼のラウンドを振り返った。
ソフトバンク・甲斐の大ファン 昨オフの合同自主トレに参加
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4月の初優勝の影にはWBC日本代表メンバーの存在があった。昨オフ、知人を介してプロ野球・ソフトバンクの甲斐拓也捕手(31)を紹介してもらい、地元・大分で行われた合同自主トレに参加した。阿部は中学、高校と福岡県で過ごしていたこともあり、甲斐の大ファン。5月7日に福岡で開催されたトーナメントの練習ラウンド後には、みずほペイペイドームで行われたソフトバンク対日本ハムのナイターを観戦に訪れるほど熱心なファンだ。
チーム競技の雰囲気が好き
合宿には広島・石原慶幸捕手(44)、楽天・石原彪捕手(25)らも参加。「キャッチャー会みたいな感じで。私はキャッチャーっていうポジションが好き。『要』って、かっこいいじゃないですか。甲斐キャノンが、まじでかっこいいです。生で見れた時、めっちゃくちゃ感動しましたね」。合宿には約1週間参加。プロ野球選手とほぼ同じメニューを消化した。「ゴルフは個人競技なので、自主トレではのめり込むことが多いんですけど、(野球は)チーム競技だから、皆で盛り上げてこう!、やってくぞ! みたいな、その雰囲気がすごい好きで。すごい良い雰囲気でやってる。すごい楽しかったです」と異種目交流で刺激を受けた。
負傷前には一番飛んだドライバー
得意クラブはドライバー。昨季はドライビングディスタンス順位とフェアウェイキープ率順位を合算したトータルドライビングで全体の9位。「(腰を)痛める前まで、すごい振れてて。自分でも今までで一番飛んでるんじゃないかなっていうぐらい飛んでた」。この日は18ホールを回りきり、「痛みもなく、普通にも振れてます。ちょっと距離は戻りきってないところは正直ありますけど、徐々に」。〝未悠キャノン〟の完全復帰も目前だ。
来週のエスコンで2勝目の報告を
来週は試合がないため、そのまま北海道に滞在する予定。12日から北広島・エスコンフィールド北海道で行われる、日本ハム対ソフトバンク3連戦で甲斐の応援に駆けつける。そこで2勝目の報告が一緒にできれば最高だ。