ゴルフ
2024/07/04 20:15

今年も同組の道産娘トリオが初日からバーディー合戦【女子ゴルフ・ミネベアミツミレディス北海道新聞カップ】

12番ホールのフェアウェイを談笑しながら歩く(左から)菊地絵理香、小祝さくら、政田夢乃=撮影・中島聡一朗

■ミネベアミツミレディス北海道新聞カップ第1日(7月4日、札幌・真駒内カントリークラブ空沼コース、6667ヤード、パー72)

菊地、小祝、政田が同組でプレー

 平日にもかかわらず、1400人を超える大ギャラリーが詰めかける中、大注目の道産娘トリオのパーティーが期待を裏切らない競演を見せた。北広島市出身でディフェンディングチャンピオン・小祝さくら(26、ニトリ)が7バーディー、2ボギーの67で首位と2打差の4位タイ。苫小牧市出身のホステスプロ・菊地絵理香(35、ミネベアミツミ)がそこから1打差の8位タイで追いかけ、札幌市出身のルーキー・政田夢乃(なないろ生命)が通算2アンダー、28位タイ。5日の予選最終日も同じメンバーでラウンドする。

昨年は道産娘トリオで優勝争い

 4日連続で道産娘トリオが同じ組で回り、最終日最終組で優勝争いを演じた昨年大会を彷彿とさせる初日だった。最初に抜け出したのは、ホステス初Vを狙う菊地。2番パー4で初バーディを奪うと、そこから3連続など5バーディ、1ボギー。「北海道の皆さんに応援していただけるのはすごく嬉しいですし、きょうは小祝選手と政田選手と一緒にプレーさせていただいて、すごくギャラリーも多くて楽しめた。明日もたくさんの方に3人とも応援していただけると嬉しいです。所属先の大切な試合でもあるので、結果をしっかり残したいと思うので、明日からも気を引き締めて頑張りたい」。昨年の初日単独首位発進に続き、今年も好位置で2日目を迎える。

 プロ5戦目のルーキー政田も追走した。4番パー5から2連続バーディで追走。後半は2バーディー、2ボギーとスコアを伸ばせなかったが「緊張ってというよりかは、メンバーにもすごい恵まれて、2人ともすごい優しくて、楽しいラウンドになりました」と笑顔で振り返った。

自然と共通の知人見つける余裕も

 小祝と政田は高校卒業後、北広島の札幌リージェントGCでスタート室やポーターのバイトをしながら腕を磨いた。働いていた時期が重なることはなかったが、政田は「(共通の)お世話になった人も来てくれてて。あっ、来てるね、みたいな感じで」と小祝と話すなど、周囲のギャラリーを確認できる余裕も。「真駒内カントリーは高校の部活でラウンドさせてもらったり、練習場も使わせてもらっていたので、プロとして芝から打てる感じが成長したなというか、1歩前に進んだのかな」と感慨深く振り返った。

1番ホールで多くのギャラリーが見つめる中、ティーショットを構える政田夢乃(左手前)=撮影・大石祐希

 

途中から修正する能力の高さ発揮

 自身初の大会連覇を狙う小祝は、修正能力の高さを見せつけた。1番のティーショットを右へ押し出すと、3打目でもグリーンを捉えることはできずにボギースタート。続く2番でもボギーだったが「次のホールからはすごい戻りましたね」と軌道修正。5番で初バーディーを奪うと、トータル7打縮めて首位を射程圏に捉え、連覇へ前進。それでも「まだ、ほんとに1日終わっただけですし、(意識は)全くないですね」と平常心は崩さない。残り3日も、気負うことなくバーディーを積み重ねる。

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