《鹿島戦前日》最後のところのクオリティーをもっとこだわって上げていかなければいけない
■7月5日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
―鹿島には前回対戦で0-3で敗れている。そのときの戦いを踏まえて、今回はどのように戦いたいか
鹿島は非常にコンパクトでコレクトなチーム。走りの部分の強度も非常に高いし、常に前線の4枚が背後を狙ってきたり、危険なところに走ってくる。もちろん前線の一人一人のクオリティーも非常に高いチームだ。
横浜M戦やFC東京戦に関しては、守備や攻撃で狙いとしているところを選手がピッチ上で表現してくれる時間が長かったが、0-1で負けたという事実は事実である。
新潟戦も、もちろん勝ちたい意思や、プラス球際のところであったり、求めているものは表現してくれた。最終的に結果としては0-1で負けたが、最少の得点差だったので、そこを埋める細かいところのクオリティーを上げていけば、1-1、もしかしたら2-1まで持っていけたというゲームが3試合続いている。
もちろん結果としては(得た勝ち点が)0ポイントで、ここのところ無得点が続いているということで、最後のところのクオリティー、ペナルティーエリア付近での最後のパスや、そこのトラップだったり、そういうところの質をもっとこだわって上げていかなければいけない。無得点が続いているが、ゴールを決めるということはお互い守る、攻めるということがあっての上なので難しいが、そこをなんとかこじ開けられるような準備をしてきたつもりだ。
―本州はかなり暑く、湿度も高い時期になってきて、体力の消耗はかなり激しくなりそうだが、選手にはどう戦ってほしいか
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私はここ(※日本)にもう19年いるが、そういう経験もあるし、まだ生きている。選手はもっと若いし、元気で体力もあるので、いい準備をしてもらいたい。そこに尽きる。
天候的に不利なところがあるとか、そのためにどういう準備をしているのかという答えを求めていたかもしれないが、私はちょっとひねって、私は生きていると(笑)。それに尽きる。
―来週から移籍のウインドーが開くが、監督からは補強についてどのようなリクエストをしているか
クラブとそういう話をする機会はもちろん監督としてあるが、私はあくまでピッチ上の仕事に集中するのが私の仕事だと思っているので、クラブの方にそこは委ねている。私が今どういう状況にいて、チーム状況がどうなっているのかをクラブの方がきちんと理解してくれると私は信頼しているので。
もちろん現状は最下位であるし、そういう時期になってきたので、そういう話題になるのは理解できるが、クラブは常にクラブとして良くなる道を探してくれると思っている。
結果が出ていない状況なので、そこには監督責任を現場の立場として私は感じているし、そこの仕事に対して集中してやっているが、そこはそこでクラブが我々のために動いてくれていると思っている。もちろん誰かの責任にすれば簡単なのだが、お互いが信頼し合って、しっかりチームとして仕事をしていくことが大事だと思う。
サッカーの世界は、良くない状況が続いたりすれば、監督が代わったり、選手が入れ替わったり、いろんな方法があると思う。モウリーニョさんは世界的にもトップクラスの監督であるが、ここまで何回クビになっているか分からない。それがサッカーの世界だ。とても危険であるし、半年、1年良い結果を残しても、そういうふうになれば、そういうことが起こる。それが我々の世界だということは認識している。でもクラブはクラブとして最大限努力してくれると私は思っている。