ファイターズ
《ハム番24時》7月5日
6月下旬、遊撃のレギュラーをつかんでいた水野が右足関節外側じん帯損傷で離脱し、リリーフで戦力になっていた矢沢も制球面の不安を解消させるため、登録抹消となった。2人と特に親しかった同級生の金村に近況を聞いた。
1軍と2軍に別れても、連絡は取り合っているという。「少し前の登板ですけど、交代してベンチ裏にいるとLINEが来て。試合後に誰かなと思って見たら矢沢でした。『ナイスピッチング』ってきていたので、しっかり見てくれているんだなと」。さりげない心遣いがうれしかった。
また、けがの状態が心配だった水野には自ら「調子どう?」とメッセージを入れた。すぐに返信があったそうで「『歩けるようになったよ』と来たので、おまえが来るまで頑張るわ、と返しました。早く治してほしいです」と願いを込めていた。
3人とも思いやりがあり、非の打ち所がない。記者が素直に感じたことを伝えると、金村は首を振った。「あいつら、気は利かないですよ。友達思いでもない」と断言。「いいことを書いて来た後に、冷やかしてきます。『なんで点を取られてるんだよ?』とか…」
アメだけでなく、ムチも使うー。ただ、仲が良く、信頼関係があるからこそ、けなしたり、イジったりできる。気恥ずかしくても、仲間を大切に思っているのは、言葉の端々から伝わってきた。