オリックス・吉田輝星 今年の〝夏男〟は「6月から」 移籍後初勝利に寄せた伊藤大海のメッセージとは…
■パ・リーグ13回戦 日本ハム1ー4オリックス(7月6日、ほっともっとフィールド神戸)
元F戦士の近況は 伊藤大海とのやりとりも
オリックスの吉田輝星投手(23)が6日、道新スポーツの取材に応じ、近況を語ってくれた。
6月の1軍再昇格以降は10試合連続無失点と好投を続けており「今年の〝夏男〟は6月から始まりましたよ」と元気いっぱい。〝兄貴分〟と慕う日本ハムの伊藤大海投手(26)とのやりとりも明かした。
6月29日のロッテ戦 1球でピンチを脱し勝利投手
6月29日のロッテ戦(ZOZOマリン)では、同点の九回2死一、三塁のピンチでマウンドへ。荻野を三ゴロに仕留め、1球で「完璧な」火消しに成功。移籍後初勝利が転がり込んできた。
試合後に伊藤から連絡 「何て来たか教えてあげましょうか?」
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試合後、普段は連絡がつかない伊藤からメッセージが届いた。「珍しく連絡、来ましたよ! 何て来たか教えてあげましょうか? 『おめでとう』です!」と、ちゃめっ気たっぷりに笑った。
お祝いも兼ねて、伊藤は「連絡をくれたら、ごちそうしますよ」と話している。その言葉を伝え聞き、吉田は「マジか! めちゃくちゃ優しい先輩! でも、あの人、連絡してほしいと言って、連絡したら返って来ないからな~。毎日、連絡するか~」と、うれしそうだった。
先輩右腕も高評価する成長ぶり
連絡無精な先輩右腕だが〝まな弟子〟の投球は逐一チェックしており「シュートがいいですよね」と分析する。オリックス加入後、吉田は打者の内角をえぐる変化球の習得に励んできた。
「シュートピッチャーっすわ。ひっそりストレートも自己最速が出ている。151(キロ)っす」と手応えを口にする。
5月下旬に1軍登録抹消 10日間でリフレッシュ
コンディションも万全だ。新天地では開幕からフル回転。エスコンフィールド北海道で行われた日本ハム戦直後の5月25日、出場選手登録を抹消された。「10日間の休みがマジでデカかったです」と振り返る。
生田目、野村、田宮、万波とともにドラフト同期会も
期間中には、大阪で開催された2018年ドラフト同期会にも参加した。年長者の生田目が発案し、幹事役を務めた野村が「俺が段取りしたんだよって言っていました」
万波、田宮を加えた5人でニンニクたっぷりのもつ鍋を囲み、「そういえば(参加できなかった)柿木、元気にしているかな~。最近は一切、連絡していないんですよ」と思いをはせた。
新天地でも元気いっぱいのムードメーカー
リーグ3連覇中のオリックスで、中継ぎとして25試合に登板。ルーキーで1学年上の古田島とはナイスコンビで「コタさんと僕で騒いで、リリーフ陣は元気です。ただ、2人で叫びまくっているだけですけど」と笑う。
気温上昇とともに本領発揮 「ここで終わったら意味ない」
6月頭から10試合連続無失点を継続中だが「ここで終わったら意味ないんですよ」
〝夏男〟の本領発揮は、ファイターズにとっても脅威となりそうだ。