《鹿島戦後》鹿島の鈴木優磨選手のところで違いを見せられたゲームだった
■J1第22節 鹿島2―0札幌(7月6日、カシマスタジアム)
―試合を振り返って
今日のゲームに出場していた選手たちは、厳しいチーム状況の中、最後まで諦めずによく戦ってくれた。やはり今日のゲームで(鹿島との)違いがあったとすれば、鹿島の鈴木優磨選手、そこで違いを見せられたゲームだったと思っている。鹿島と戦う中で、我々にも多くチャンスがあったが、その中で違いを見せたのは、やはり鈴木優磨選手だと感じている。
今チームは9人のレギュラー選手がケガをしており、昨シーズンから数えると5人のレギュラー選手が移籍してチームを離れた。非常にチームが苦しい中、今日出場した選手たちはすばらしい戦いをこのJ1の舞台で見せてくれた。鹿島相手にこのメンバーでもこれだけ戦えるのかという、そういう姿勢を見せてくれたし、出場した選手たちを決して非難することはできない。非常によく戦ってくれていると思っている。
昨日記者の方に、いつ札幌は得点できるのかという質問を受けたが、今日も何度もゴール前で決定機があったが、それを決めきれず、今日も得点できずに敗れた。いつ得点できるのか、私もこういう状況になってしまったら、分からないとしか答えられない。
―鈴木優磨選手の存在が大きな違いという話だが、具体的にどういうところなのか
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得点に絡む部分で非常にすばらしいパスを鈴木優磨選手が出していた。1点目は攻撃の起点になるようなパスを出したし、2点目もすばらしいクロスを上げて、そこから得点が生まれた。やはり決定的な仕事ができるということが、試合の中で違いを見せられるということだ。
もしかしたら皆さんは聞いたことがないかもしれないが、例えばメッシ、あるいはマラドーナ、そういう特別な選手がいるチームに負けたとき、負けたチームの監督が、今日はメッシに敗れた、あるいはマラドーナに敗れた、という表現の仕方でコメントを出した監督さんが昔いたのではないかと思うが、やはりゲームの中で違いを見せられる選手、決定的な仕事ができる選手は、ゲームで勝つ、あるいは負けるという、勝敗を争う上で非常に重要だと思う。もし鈴木優磨選手がいなければ、0-0のゲームだったかもしれない。
ゲームの中で自分たちが得点できていてもおかしくないチャンスを、我々はつくれていたと思う。ただそこで我々は今、得点できていない。もし鈴木優磨選手が今日いなければ、試合は0-0だったかもしれない。我々は、なかなかチャンスを決めきれていないという現実がある。チャンスは今日何度もつくっていたと思うが、そこを決めきれないのが今のチーム状況だ。
得点を奪うのは、ある意味特別な才能を持っている、特別な選手だ。そういった選手は世界中どこを見ても非常に(価値が)高い選手であるし、高いサラリーが払えるクラブに所属するもので、どこのサッカーの世界を見ても当然のことだ。