5年ぶりに古巣復帰した鍵谷陽平 料理研究家で元俳優の優衣夫人が栄養たっぷりのおうちごはんでサポート
愛妻の支えで〝奮投〟中 今季ここまで2軍で防御率1.17
育成契約で5年ぶりに日本ハムに復帰した道南・七飯町出身の鍵谷陽平投手(33)は、夫人で料理研究家でもある青谷優衣さん(32)のサポートに支えられている。
巨人に在籍していた2020年1月に結婚。シーズン中はグルテンフリー(グルテンを含む小麦粉を抜く)を取り入れるなど、パフォーマンスの向上に一役買っている。
【F鍵谷陽平投手の愛妻で元女優の青谷優衣さんが主宰する料理教室に潜入取材 始めたきっかけは…】
プロ12年目の道産子右腕 優衣さんの献身に感謝しきり
今年9月に34歳の誕生日を迎える鍵谷にとって、1年1年が勝負の年。「けがしたら終わり」と覚悟を決めており、夫人の手料理がパワーの源となっている。
味も栄養も満点! 「何でもおいしいです」
食卓には旬の食材を取り入れたメニューが並び、「塩こうじの唐揚げもおいしいですし、最近はパエリアとか、何でもおいしいです」とニッコリ。「今は日中とか普通の時間ですけど、1軍にいた時はナイターの後に消化にいいもの、疲労回復とかを気にしてくれていました」と感謝は尽きない。
アスリートと食について猛勉強 23年3月から料理教室を主宰
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元俳優で、昨年3月から料理教室を主宰する優衣夫人は「食が一番大事」と言う。鍵谷と結婚後、本やSNSでアスリートフードについて猛勉強。登板予定、練習メニューに応じて、栄養バランスの取れた献立を考えている。
バラエティー豊かな食卓 運動量に合わせた献立
「試合に投げた日と投げていない日でメニューは変えるようにしています。いつもより動いていない日は、ちょっとヘルシーめにして油物、糖質は少なめで、スープやお鍋をメインにしたり。がっつりトレーニングしてお肉を食べたいという時はメインをお肉にして、タンパク質を多めにしています。タンパク質の種類も、魚介、お肉、お豆腐とか、いろんなタンパク質を交ぜて、吸収を高めるビタミン、ミネラルも取れるように。生野菜が多くなりすぎないように、スープで調整したりもしますね」
グルテンフリーで爪を強化 栄養素の吸収率アップ
シーズン中は、グルテンフリー生活を送る。小麦アレルギーがあるわけではないが、麺は豆麺、油は米油に。小麦を使用した食品を断つと、夫の体に変化があった。爪が割れやすいことに悩んでいたが「一切、割れなくなりました。爪が丈夫になっているということは、体内も絶対に変わっている。グルテンフリーをすると、栄養素の吸収率が上がる。食事は大事だなと思いましたね」
あわや引退の危機も回避
選手生命の危機も乗り越えた。巨人時代の22年4月の2軍戦で、ピッチャーライナーが右腕に直撃した。
「本人も終わったと言っていたが、病院で見てもらったら骨は大丈夫だった。強い打撲で、骨自体にひびも入っていなかった。あそこでひびが入っていたら、今後、選手として難しいかもしれないと言っていた。食事を気にしていなかったら、ひびは入っていたんじゃないかって私は思いました」
多忙を極める毎日にも「楽しいですね」
優衣夫人は料理教室を開催する傍ら、夫のために、タンパク質、ビタミンミネラル、鉄分、発酵食品と栄養バランスの良い食事を用意している。
「レシピを作るのに追われている日々ですけど、楽しいですね」。愛情たっぷりのおうちごはんが、道産子右腕の活力になっていた。