ファイターズ
《ハム番24時》7月7日
少しほっそりした印象だが、優しい笑顔は健在だった。イースタン・リーグ楽天戦が行われた帯広で、試合前に稲葉2軍監督を取材する機会に恵まれた。普段、1軍を中心に取材をしている記者は、指揮官に会うこと自体が久々だった。
先月末に体調不良の一報があったため、多くのファンから心配の声が上がっていた。記者も再会できるか不安を抱いていたが、どうやら杞憂(きゆう)のようだった。稲葉2軍監督は「熱が38度5分ぐらいまで上がって、ちょっときつかったけど大丈夫。普通の風邪だよ。心配しすぎ!」と豪快に笑い飛ばした。
唯一の懸念材料は、22日に控える日韓ドリームプレーヤーズゲーム(エスコンフィールド北海道)だ。「鎌ケ谷で打ったりして10年ぶりに体をつくったのに、少し体重が落ちちゃった。恥ずかしいプレーをしないように、あと2週間でもう一回つくり直さないと」とアスリートとしてのプライドをのぞかせた。
この日の舞台だった帯広は、ファイターズでの現役時代に通算打率.389の2本塁打をマークした思い出深い土地。「ホテルのテラスから、夜空を見て過ごすのが大好きだったんだよね」。道東の冷涼な気候が、病み上がりの体を癒やしてくれるはず。全快になった〝稲葉選手〟の、大活躍を期待してます。