ファイターズ
2021/11/27 15:48

清宮90キロ台前半で来季30発狙う「何か変わらないと」

人生で最も重い体重で今年3月のオープン戦に出場した清宮。スイング後のお腹が、やっぱり少し気になります

 プロ入り最重量から最軽量へ―。日本ハムの清宮幸太郎内野手(22)ら6選手が26日、札幌市内で契約更改を行った。清宮は減額制限(1億円以下は25%)に迫る500万円減の年俸1700万円でサイン。プロ4年目で初の減額更改となった。巻き返しへ向けて、ただ今減量に挑戦中。今季は人生で最も重い108キロでスタートしたが、現在は98キロまで絞った。このオフでさらに減量し、プロ入り後最も軽いキレキレボディーをつくりあげる。(金額は推定)

 オンラインの画面に映る清宮の顔は、明らかに引き締まっていた。沖縄・国頭の秋季キャンプでは、新庄監督から「ちょっとデブじゃね? ちょっと痩せない?」と突っ込まれたこともあり、このオフは減量に取り組んでいく。
 「すごくあと出しみたいな感じなんですけど」と前置きした上で「ちょうどこのオフ、ちょっと絞っていこうかなと思っていた。後押ししていただいたというか、より一歩を踏み出しやすくなった。自分の中ですんなり入ってきましたね」
 今季はパワーアップのために、自己最大の108キロまで増量してシーズンに入ったが、「すぐ減らしました。動けなかった。自分の中ではちょっと違いました」と失敗だったことを認めた。秋季キャンプ中から始めた吉田との「朝散歩」も継続しており、順調に体重は減っている。キャンプイン時から5、6キロ落ち、現在は98キロ。「あと4、5キロは」と、プロ入り後最軽量となる90キロ台前半を目指す。
 筋肉量が落ちることへの懸念はあったが、今季はプロ4年目で初の1軍未出場に終わり、生まれ変わる覚悟を決めた。「今までこれぐらいの体重でやってきた。それで今の現状なので、やっぱり何か変わらないといけないのは間違いない」
 本塁打数リーグワーストに終わったチームから期待されるのは長打力。目標を「今の自分の現状からしたらほど遠いですけど、ホームラン30本」と宣言。「(30本塁打を)打てるくらいの想像をしながらやっていかないと、とても今の状態では、この世界で生き残れない」と危機感を持っている。
 チームとともに自身も変革する。「稲葉さん、ビッグボスだったり、新しくファイターズが変わろうとしている。自分もやっぱり上に追随して変わらなきゃいけない。4年間、栗山さんにはお世話になりっ放しで、全く恩を返せなかった。その恩を返すためにも、また来年勝負だと思います」。ビッグボスチルドレンの一人へ、名乗りを上げる。

輝星同郷の先輩から刺激

 同郷の先輩から刺激―。3年目の吉田も60万円ダウンの970万円で契約更改した。プロ初の減額にも「今年があって良かったと、いつかエースになって言えるようにしたい」と前を向いた。
 現在行われている日本シリーズでは、同じ秋田出身の石川や石山がヤクルトで快投を見せている。「プレッシャーに強かったり、ここ一番の集中力は見ていてすごく勉強になります。僕もいつか日本シリーズでいいピッチングができたらいい」と、思いをはせた。
 伸ばしていた後頭部の襟足はバッサリと切り、日に焼けていた髪の色も黒に染め直した。はみ出していた襟足に「これ切った方がいいんじゃない?」と新庄監督に言われ、身だしなみもバッチリ整えていく。

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