清宮幸太郎の連載手記『道』 幼少期の夏の思い出といえば…野宿に五右衛門風呂
待望の今シーズン第2回 テーマは、いよいよ本番を迎える「夏」!
日本ハム・清宮幸太郎内野手(25)の連載手記『道』第2回は、これから本番を迎える夏の思い出をざっくばらんに語ります。幼少期の夏休みといえば、やっぱり甲子園大会! 暑い季節が大好きという背番号21には、野球以外にもかけがえのない夏の記憶がありました。
夏の到来とともに本領発揮だ!
個人的に前半戦は思うようにいかず悔しかったです。夏が来たので、ここから波に乗っていきたいと思います。
今年の真夏の祭典オールスターには9人ものファイターズの選手が選ばれました。ファンの皆さん、ありがとうございます! 第1戦はエスコンフィールド北海道での開催だったので出場したかったですが、チームメートの活躍を僕も一ファンとして観戦したいと思います。
プロ野球選手だからこそできる本気の遊び
そんなオールスター、野球少年のみんなには普段では見られないプロ野球選手の姿を見てほしいと思います。オールスターならではのことといえば、ホームラン競争や全球真っすぐ勝負、フルスイング、普段は敵の選手たちと一緒になって戦う、そしてなんといってもお祭りなので、派手な道具や派手なパフォーマンス、どんな伝説が残るのだろうかといった楽しみがたくさんあると思います。プレーは本気だけど、気分はお祭り。そんなプロ野球選手だからこそできる本気の遊びを楽しんでもらいたいです。
やはり欠かせない甲子園 子どもの時から楽しみに
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やっぱり野球といえば、夏のイメージがありますよね。日差しが強くなってくると「もっと来いよ」ってなっちゃいます。子どもの時は、甲子園をめちゃくちゃ楽しみにしていました。やっぱり(初等部から)早実にいたのが大きかったかなあって思います。応援するチームがあったから、すごく前のめりになったと思います。
甲子園は夏休み期間中で、気分も最高じゃないですか。家で涼しい中、そうめんを食べながら見る。ああいうのがメッチャ好きで、超楽しかったなあ。自分が出た時はとにかく楽しくて暑さなんか全く感じていませんでした。
思い出深い「山賊キャンプ」 忘れられない満天の星空
野球以外のことにチャレンジするチャンスでもありますよね。僕は小学1年生の時から毎年、NPO法人が長野県の大自然で企画する「山賊キャンプ」に参加していました。
知らない子どもが集まって、一緒に火をおこして料理を作ったり、川遊びをしたり。夜は寝袋でみんなで雑魚寝。晴れれば野宿です。あの満天の星空は忘れられないなあ。
強くたくましくなっていった清宮少年
お風呂にも全然入らない。最後の日に五右衛門風呂に入るみたいな感じでした。最初に行った時は、パンツを一回も替えずに帰ってきたらしいです。親に「パンツ、一回も替えなかったね」と言われました(笑)。
初めの頃はホームシックでめっちゃ泣いてましたけど、次第にすごく楽しくなりました。年上のお兄ちゃんたちにひっ付いて。帰る頃には逆にお別れしたくなくて泣きじゃくっていました。最終日の涙のキャンプファイアはたまりません。
ちびっ子たちへメッセージ「いろんなことを体験してほしい」
普段住んでいる地域によって方言があったり、料理の味の濃さが違ったりして、いろんな文化があるんだなあと学べましたね。覚えているは、名古屋組の子たちと、味が濃い薄いでけんかになったこと。もっとみそを入れた方がいいよ、もういらないとか、そんなことでした。
今の子どもたちにも、いろいろなことを体験してほしいなって思います。どこで自分の好きなことに出会えるか分かりませんから。