９日に北海道コンサドーレ札幌への完全移籍加入が発表されたＭＦフランシス・カン（２６）が、練習後報道陣の取材に応じた。主な一問一答は以下のとおり。

―何と呼べばいいか
　カンと呼んでください。

―初日のトレーニングを終えて感想は
　コーチングスタッフと選手たちから温かい歓迎があって、すごくうれしい。チームの目標は明確なので、達成できるように頑張りたい。

―チームへの加入の経緯、日本でチャレンジしようと思った理由は
　チーム状況は今のところ良くはないが、間違いなく良い選手が集まっているし、コーチングスタッフにも経験のある人がいる。このメンバーで残留は絶対にできると思う。チャレンジにはなるが、私はそういうチャレンジが好き。みんなが助かるために自分ができるだけのことをやりたいと思い、こちらに来た。

―来日前、サッカーや文化面で日本にどういう印象を抱いていたか
　もちろん文化の違いもあるし、ちょっとサッカーのやり方の違うところもあると思うが、どこへ行ってもそうだと思う。私の経験もあるし、チームメートのサポートもあって１人ではない。すぐに慣れる自信がある。

―得意なポジション、プレー面での特長は
　右ウイング。ターンしてシュートを撃ったり、アシストしたり。そういう相手との勝負が好き。

―過去に所属したチームで残留争いの経験はあるか
　初めてです。

―チーム状況が苦しいときの加入となるが、チームの力になるために自身のどういう部分を出していきたいか

　どの選手も１人では何もできない。良いチームメートになって毎日練習場で全力を出し、チームメートと同じようにモチベーションを高く持って、試合で強く戦えば、私たちは残留できると自信が持てる。

―これまで日本に来たことは
　初めてです。

―日本、北海道で、サッカー以外に楽しみにしていることは
　今のところサッカーにしか集中していない。

―オフ期間を挟んでの来日だが、現段階でのコンディションは
　少しサッカーをしていない間があったが、ここのコーチングスタッフ、フィジカルコーチ、メディカルと一緒に頑張ったら、すぐにコンディションは上がると思う。

―背番号の７０番は何か意味のある数字なのか
　毎年お母さんがラッキーナンバーを決める。今年は７０って、お母さんが決めた。

―札幌の試合の映像は見たか
　この間の試合を見た。移籍が急に決まったので、見る暇があまり無かったが、この間の試合は見た。

―試合を見て自分が入ったときのイメージは湧いたか
　試合内容は悪くなかったと思うが、点を取れないと試合に勝てない。もちろん予想と本気でやるのは全然違うが、私だったら、もうちょっと裏を取ってチャンスをつくりたかった。試合に出た人たちはみなすごく頑張ったと思うので、同じように頑張りたい。

―自身としては、いつぐらいから実戦に出たいというイメージか
　中断明けの後からできると思う。

―苦しい状況の中、サポーターはカン選手に期待している。北海道のサポーターにメッセージを
　今チームの状況は良くはないが、みんなが自信を持って集中して、ピッチの上で全力を出したら残留できると思う。いつも熱いサポートをしてくれていると思う。私もこれから頑張るので、よろしくお願いします。

■プロフィール　フランシス・カン（ＦＲＡＮＣＩＳ ＣＡＮＮ）　１９９８年２月７日生まれ、ガーナ出身。ＦＣヴィゼラ（ポルトガル）、ＣＤマフラ（ポルトガル）、ＦＣヴィゼラ（ポルトガル）、アル・ハズム（サウジアラビア）、ＣＳマリティモ（ポルトガル）を経て、札幌に加入。１６２センチ６２キロ。ポジションはＭＦ。