【プレーバック】南北海道大会1回戦 札幌第一3-4札幌国際情報(7月11日、札幌円山)
札幌国際情報が終盤に追いついて逆転勝利 山口(2年)が決勝打
札幌勢同士の開幕カードは、札幌国際情報がシーソーゲームを制し、3年ぶりの初戦突破。3季連続の8強入りを果たした。
札幌国際情報の先発は、春の全道大会を体調不良で欠場したエースで4番の今村壮吾主将(3年)。札幌第一の先発は、2年生エース右腕・半田悠投手と、両エースの投げ合いとなった。
先手を取ったのは札幌国際情報。三回、2者連続死球で好機をつくると、2番・生野凌佑一塁手(3年)の中前打で先制。続く3番・後藤新平遊撃手(3年)の右翼線へ落ちる安打で満塁とすると、4番・今村主将が左犠飛。2点を奪った。
札幌第一打線もすぐに反撃に出た。四回1死から3番・阿部拓貴一塁手(3年)の中前打、4番・樋口優弥捕手(2年)の右越え二塁打で二、三塁。2死後、半田が左前へ安打を放ち2者が生還。同点に追い付いた。
札幌第一は五回、札幌国際情報2番手の藤原健伍投手(3年)の立ち上がりをついた。死球と犠打、単打で1死一、三塁とすると、2番・高橋七翔主将(3年)が一塁線へきっちりとスクイズを決め、勝ち越しに成功した。
粘る札幌国際情報は、七回1死から藤原が三塁線を破る二塁打。四回以降3者凡退が続いていたが、久しぶりに走者を出すと、続く8番・栄田大翔二塁手(3年)の中前打で試合を振り出しに戻した。
さらに札幌国際情報は八回、1死二塁で4番・今村が申告故意四球で一、二塁。2死後、6番・山口昂大三塁手(2年)が左前にしぶとく落ちる勝ち越し適時打を放ち、これが決勝点となった。札幌第一は六回以降、札幌国際情報の藤原投手を打ち崩すことができず、2年連続の勝利にあと一歩届かなかった。
■3季連続で8強入りした札幌国際情報の有倉雅史監督(57)
「本当に開幕で難しい入りだったんですけど、本当にみんな落ち着いて、ゲームの中に入ってくれたので、すごく頼もしく思いました。本当にもう、一つ一つ勝っていくだけ。この大会をどう勝ち切るかということだけしか考えてない。ここからまた頑張りたい」
■同点の八回2死一、二塁から左前に決勝打を打った札幌国際情報・山口昂大三塁手(2年)
「まだ逆転できる点差だったので、ここで諦めないっていうのをずっと言ってました。それまでの打席でチームに貢献できていなかったんで、やっと1本出せてよかったです」
■五回から救援して1失点に抑えた札幌国際情報・藤原健伍投手(3年)
「春の全道大会でもロングリリーフがよくあったので、その中では3者凡退も多くつくれて、テンポ良く投げられたのが今日は良かった」