高校野球
2024/07/11 21:30

函大有斗・能戸優雅主将の長~い1日 選手宣誓の8時間後に公式戦初アーチで大会1号【南北海道大会】

九回、南大会第1号となる公式戦初本塁打を放ち、ベンチ前で喜びを爆発させた函館大有斗の能戸主将(中央)=撮影・大石祐希

■全国高校野球選手権南北海道大会第1日(7月11日、札幌円山球場)
▽1回戦 函館大有斗6-3苫小牧中央

2長打1打点、三塁守備でも活躍

 函館大有斗が序盤のリードを守りきり、2年連続の8強入りを果たした。開会式で選手宣誓の大役を務めた主将の能戸優雅三塁手(3年)が、九回に公式戦初アーチとなる大会1号本塁打を放つなど、2長打1打点の活躍。捕手から転向した三塁の守備でも立て続けに好捕を披露した。14日の準々決勝では、11年ぶりの4強入りを懸けて北海と札幌光星の勝者と対戦する。

「やっぱり今日はついてるな」

 能戸主将の長~い1日は勝利で終わった。選手宣誓から約8時間後、九回に能戸主将の描いた放物線は左翼芝生席で大きく弾む大会第1号本塁打。さらにその裏には2死から最後の打者の打球をジャンプ一番、しっかりとグラブに収めてゲームセットとなった。「まさか自分ところに最後(打球が)来ると思わなかった。やっぱり今日はついてるな。選手宣誓で緊張が解けた部分があって、この試合はリラックスできた状態で臨めた」と声を弾ませた。

九回、南大会第1号の左翼越え本塁打を放つ函館大有斗の能戸主将

 

チーム最小兵の160センチ

 160センチと小柄だがパンチ力は抜群だ。二回の第2打席にも右越えの三塁打をマーク。六回には犠打も決めるなど、小技も光る。片口伸之監督(44)は「きょうは能戸くん、頑張りましたね。朝から最後の締めまで。人一倍、チームに懸ける思いが強い。難しいサードゴロもさばいたし、バントもできるし、長打も打てる。いろんな対応ができる選手なので、バスターとかもよく練習してます」と、2番に置く理由を明かした。

三塁転向は重荷を軽減させるため 指揮官自ら特守でノックバット

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