【プレーバック】南北海道大会1回戦 北海1-9札幌光星(7月12日、札幌円山)
札幌光星の先発・粕谷が7回1失点の好投
札幌光星が4季連続道大会王者の北海を七回コールドで撃破。2年連続で8強に駒を進めた。札幌光星は先発の粕谷脩真投手(3年)が7回1失点と好投すると、打線は10安打。北海投手陣を冷静に見極め11四死球を選んだ。14日の準々決勝では、準優勝した2006年以来18年ぶりの4強入りを懸けて、函館大有斗と対戦する。
北海の先発は2年生エース左腕・浅水結翔投手、札幌光星は支部2試合で15イニング無失点の粕谷脩真投手(3年)、両エースの投げ合いで幕を開けた。
最初に仕掛けたのは北海。1番・片岡誠亮中堅手(3年)、2番・谷川凌駕二塁手(3年)が連続安打で好機を作ると、犠打で二、三塁。1ボールから4番・大石広那捕手(3年)のスクイズで主導権を握った。
札幌光星が反撃に出たのは三回。先頭の2番・片山正進三塁手(3年)が四球で出塁。3番・熊部有真右翼手(3年)の左前打で一、二塁とすると、4番・境出賢人二塁手(3年)は投前への犠打は野選となり、満塁。ここで5番・片倉諒真(2年)が逆転の右前打で2-1。さらに2死満塁から9番・福本悠斗捕手(2年)の遊撃への打球が高く跳ねて中前へ抜け、1点追加。続く1番・柳沼廉中堅手(3年)の適時左前打と連続押し出し四死球でこの回一挙6点の大量リードを奪った。
札幌光星は五回にも1死満塁から、先制打の片倉の中ゴロの間に三走が生還。さらに2死満塁から押し出し四球で追加点。この回無安打で2点を奪うと、六回にも1死一、三塁からスクイズで追加点。最後まで攻撃の手を緩めることはなかった。
北海投手陣は合計11四死球。制球難が響いた。打線も早いうちに1点でも返したかったが、得点圏に走者を進めるも決定打が出なかった。
■3季通じて道大会で初めて北海に勝利した札幌光星の合坂真吾監督(47)
「結局、どこかで当たる。やるなら北海初戦だ、というのは意識の中にあった。北海に勝ったことより、冷静に(甲子園まで)あと3つ、自分はそういう正直な気持ち」
■3季連続甲子園の目標が絶たれた北海の平川敦監督(53)
「先取点が取れて良い流れではいきましたが、あれだけ大量失点してしまうとゲームとしては苦しい展開になる。ぎりぎりのところの戦いになるので、勝つときも負けるときも紙一重」