阪口楽 稲葉2軍監督の秘蔵っ子 フレッシュオールスターに向けた意気込みを語る
伸び盛りの高卒3年目 持ち味はズバリ長打力
プロ野球フレッシュオールスターゲーム2024が20日、兵庫県姫路市のウインク球場で行われる。2軍の野球の祭典を前に、大張り切りなのが日本ハムの阪口楽内野手(21)だ。
この日、悪天候で試合は中止となったが、屋内での打撃練習でたっぷり汗を流した。トスバッティングでは一球一球、フォームをチェックしながら振り込んだ。フレッシュオールスターゲームに向けては「持ち味をしっかり出してきたい」と高鳴る胸の内を語った。
稲葉2軍監督も期待する逸材 春季キャンプから熱血指導
持ち味は長打力。岐阜一高では通算27本塁打を記録。2021年のドラフトで4位入団。3年目の長距離砲だ。
稲葉篤紀2軍監督(51)直伝の打法が光る。今春のキャンプで自然と直接指導の機会が生まれた。「下半身の使い方とか、自分は力が逃げてしまったり、開いてしてしまう癖があるんですが、そういうところを直すよう細かいところまで教えてもらっています」という。
打撃状態は上向き 本塁打数は飛躍的にアップ
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まだまだ発展途上の段階にある。今季ここまで2軍で67試合に出場。打率.197の内容だ。「6月以降、まったく当たりが出なかった。打ち急いだり、長打を狙いすぎて大振りになっていた」と弱点を見極めた。直近では3試合連続安打と暗いトンネルから抜け出しつつある。
ただ〝稲葉塾〟の効果は確実に出始めている。昨季の本塁打数「2」に対し、今季はすでに7本と数字が物語っている。打点は昨季「18」の倍近い「30」と勝負強さもでてきた。
入団時から体重10キロ増
187センチ、96キロのがっちりと均整の取れた体。「プロに入ってめちゃめちゃデカくなりましたよ。体重は入団から10キロ増えた」と笑顔で話す。ウエートトレーニングは毎日欠かさず続けてきた。食育に加え「トレーナーさんに管理してもらい、こんな体になりました」とプロ仕様に成長した。
寝ても覚めても野球 「今は考えながらやっています」
子どもの頃から野球が大好きだった。「普段も野球のことしか考えていません」。野球に対する姿勢、考え方も変わってきた。「これまで、ただやみくもにやるだけだった。今は考えながらやっています」
貪欲に前に進む。「監督から自分の長所をしっかり磨けと言わています。自分と同じ左バッターで、あれだけすごい方。ダメなところを一言で正してくれる。困ったら何でも聞きにいきます」
目指すはもちろん1軍舞台 フレッシュ球宴でアピールだ!
打てる打者になりたい。入団1年目に味わった1軍の舞台が忘れられない。「人(観客)の数に圧倒された。あそこでやるのが目標。活躍できるようになりたい」と願う。
そのためにも、フレッシュオールスターゲームで大いにアピールする。