札幌日大高の2年生投手トリオが1失点継投勝利【南北海道大会】
■全国高校野球選手権南北海道大会第1日(7月12日、札幌円山球場)
▽1回戦 札幌日大高13-1札幌龍谷 ※七回コールドゲーム
今春全道8強の札幌日大高が、先発全員安打の15安打13得点の猛攻で札幌龍谷を七回コールドで退け、4年連続の8強入りを果たした。投げては、エース左腕の小熊梓龍投手(3年)を温存。2年生3投手の継投で1失点に抑え、投手陣の層の厚さを見せつけた。14日の準々決勝では、2年連続のエスコン切符を懸けて、札幌大谷と激突する。
小熊に続け! 次期エース候補が躍動
小熊だけじゃない! 次期エース候補たちが躍動した。南大会初戦の先発を任された高坂大輔投手(2年)は一回2死一、二塁からバッテリーミスで1点失ったが、それ以降は決定打を許さず。5回被安打2、1失点も自責は0点。「一回に2点とったんですけど、その後のピッチングで流れを持ってこれなかったので課題はすごく多く残った」。満足のいく投球ではなかったが、森本琢朗監督(43)は「あまり状態は良くなかったと思いますが、粘り強く投げてくれた。高橋がうまくリードしてくれた」と、バッテリーをねぎらった。
肘を痛めて最後の夏に投げられなかった兄の分まで
高坂の兄・颯汰さん(北海学園大1年)も同校OBで投手。最後の夏は肘を痛めてベンチ入りを逃した。当時1年だった高坂は「コーチにも、その悔しさをバネにして練習していけ、と言われています。自分の持ち味はちゃんとコースに投げ分けて打ち取る投球。次の試合は、今回出た課題を改善して、いいところはもっと磨いて、自分の成長した姿を次の試合で見せたい」と、次回登板での修正を誓った。
六回に2番手・島田柊聖投手(3年)が1イニングを3者凡退で打ち取ると、バトンを渡されたのは、この試合4番として3安打5打点と活躍した窪田洋祐(3年)が公式戦初登板。本来は投手が本職だが、打撃を買われ夏から4番に座っている。すでに最速は144キロ。この日は141キロながら、2者連続凡退から最後は三振で締めくくった。「準備はしてたんですけど、楽しかったです。素晴らしい舞台で、円山で投げれることに喜びを感じてました」と、声を弾ませた。