１２日のソフトバンク戦（エスコン）で今季１号をマークした浅間だが、それ以上に輝きを放ったのが〝師匠〟のソフトバンク・近藤だ。決勝打を含む３安打２打点を記録し、ヒーローとなった。横浜高の後輩である浅間は、近藤の徳之島自主トレに同行していた期間も長く、あらゆる野球談義に花を咲かせてきた。

　近藤は１２日の試合前まで７月は１９打数１安打と調子を落としていたが、終わってみれば、さすがの活躍ぶり。浅間も「『不調だ』って言っていたんですけどね。終わってみれば、しっかりヒーロー」と苦笑いした。１２日終了時点で打率.３３７（リーグ１位）、１３本塁打（リーグ２位）、４９打点（リーグ３位）と三冠王も狙える数字をマークしている近藤について「言葉にしている動きを体現できることがすごい。普通の人はできないです。その再現性がすごいです」とあらためて感嘆した。

　その近藤から背番号８を受け継いだ浅間も、負けてはいられない。「頑張ります」と力を込めた。〝師匠〟の前でかけた今季初アーチをきっかけに上昇気流に乗る。