コンサドーレ
2024/07/13 19:15

【プレーバック】J1第23節 札幌1-1神戸(7月13日、札幌ドーム)

引き分けとなった札幌イレブン=撮影・小田岳史

連敗は「8」、無得点試合は「5」でストップ

 リーグ最下位の北海道コンサドーレ札幌は4位のヴィッセル神戸をホーム・札幌ドームに迎えて対戦し、1-1で引き分けた。連敗を8、無得点試合を5でストップさせたが、勝ち点3を得ることはできなかった。札幌の通算成績は2勝6分15敗、勝ち点12で順位は最下位のまま。次節は今月20日午後7時から埼玉スタジアム2002で浦和と対戦する。

 連敗脱出を目指し試合に臨んだ札幌だったが、試合序盤は神戸がペースを握った。前半3分にゴール前へのアーリークロス、同5分には左サイドを突破されゴール前にグラウンダーのクロスを送られるが、いずれも古巣対決となったDF大﨑玲央(32)が懸命に足を伸ばしてクリアし、ピンチの芽を摘んだ。

 序盤のピンチを防いだ札幌は、徐々に攻撃の形をつくり出した。同15分にDF馬場晴也(22)がミドルシュートでゴール枠内をとらえるが、相手GKにセーブされた。同20分にはカウンターから最後はFW菅大輝(25)がシュートを放つが、こちらもGKにキャッチされた。

 同32分には自陣ゴール前で決定的なヘディングシュートを放たれるが、GK菅野孝憲(40)がファインセーブを見せると、最後はこぼれ球をDF髙尾瑠(27)がきっちりとクリアして、得点を許さなかった。

 そして同39分、待ちに待っていた瞬間がついに訪れた。敵陣ペナルティーエリア手前、ゴールほぼ正面の位置でFKのチャンスを得ると、キッカーのMF青木亮太(28)の右足から放たれたシュートは神戸の壁の間をすり抜けてゴール右隅へと吸い込まれた。札幌にとって6試合ぶり、実に489分ぶりとなるゴールが生まれて先制。札幌が1-0とリードして前半を折り返した。

 後半開始直後の3分、札幌は自陣ペナルティーエリア内右サイドからクロスを上げられると、FW大迫勇也(34)にヘディングシュートを決められ同点に追い付かれた。

 一進一退の攻防が続く中、札幌にチャンスが訪れたのは同26分。馬場の絶妙なスルーパスに反応した菅がディフェンス裏に抜け出し、GKとの1対1の局面を迎える。だが菅の左足のシュートは相手GKに阻まれ、勝ち越しゴールとはならず。

 そして直後の同27分、札幌にさらなるビッグチャンスが訪れた。途中出場のMF田中宏武(25)が右サイドからクロスを、菅がペナルティーエリア内でフリーで受けると、ゴール前に進んだところでDF初瀬亮(27)に倒され、PKを獲得する。

 PKキッカーを務めたのは、2019年から20年途中までの在籍時には全てのPKを成功させてきたFW鈴木武蔵(30)。だがゴール左下に蹴り込んだボールはコースが甘くなり、GK前川黛也(29)にがっちりキャッチされた。札幌は絶好の得点機を逃した。

 その後も札幌は途中出場のMF長谷川竜也(30)やMF田中克幸(22)のチャンスメークで、青木を中心に決定機をつくり出すが神戸ゴールを割ることができず、1-1のまま試合終了。優勝戦線を争う神戸、そしてJ1残留を目指す札幌の両者にとって、痛み分けという結果に終わった。

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■後半30分のPKを決めることができなかったFW鈴木武蔵(30)
「(GKの動きを見て蹴った?)いや、(コースは)決めていたが、練習よりコースも甘かったので捕られてしまった。(蹴ったときの当たりが悪かった?)そうですね、力が入っていたのかなと思う。(勝ち点1という結果に)これをベースにしていかないといけない。もちろん勝ちきりたかったが、戦い自体としては本当にみんな走れていたし、戦えていた。球際も全然負けていなかった。これを最低限の試合(内容)にしていきたい」

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