高校野球
2024/07/13 15:30

北照148キロ左腕・高橋幸佑投手 スカウト前に7回0封&9K【南北海道大会】

北照の高橋が7回無失点、9奪三振の好投を見せた=撮影・西川薫

■全国高校野球選手権南北海道大会第3日(7月13日、札幌円山球場)
▽1回戦 北照4-0とわの森

 北照が左右のWエースの継投で、とわの森に零封勝ちした。今春のU18侍ジャパン候補左腕・高橋幸佑投手(3年)が先発。三回2死満塁の場面で最速タイの148キロをマークするなど、7回被安打4、9奪三振。八回からマウンドに上がった、エースナンバーを背負う2番手右腕・田中太晟投手(3年)も2回無安打投球で、2022年秋以来、5季ぶりの道大会1勝で8強入りした。

プロ注目の高橋が自己最速タイ148キロ

 最速148キロを誇るプロ注目の高橋が、ネット裏に陣取る日本ハムなどのスカウトを前に、盤石の投球を披露した。モーションで舌をぺろっと出す愛嬌のあるフォームから、147キロを連発。三回には最速タイの148キロをマークした。四回から七回まで無安打。「しっかりストレートも変化球も低めに制球できていて、自分の中でもすごくいいピッチングができた。無駄に力を入れることなく、自分なりの体の使い方、腕の振りで投げた結果があのスピードだった。そんなに出た感覚はなかったが初回からスピードを出せてよかった」と、納得の125球を振り返った。

春の全道1回戦で立ち上がりに課題

 同じ轍は踏まない。高橋は春の全道1回戦・東海大札幌高戦で先発を任されたが、先頭から3連打に連続四球など、いきなり3失点と、もろさを露呈。試合も3-4で敗れた。「自分のせいで負けてしまった。春が終わってから、この夏が始まるまでの練習試合で、初回の入りを課題にやってきた」と、課題克服に取り組んだ。

メンタルコーチの指導あおぎ成長

 同時に5月中旬、2019年から定期的に同校のメンタルコーチを務める、辻本拓也氏と面談。同氏はその年の甲子園出場の影の立役者。高橋は「良いこと見つけたら、それを実践してやってみる。自分に自信を持ってやる。具体的には、ブルペンに入る前から『俺は絶対行ける』『自分だったら絶対抑えられる』と思ってブルペンに入り、いざマウンドに立ったら、あとはやるだけ」。試合に向かう気持ちの作り方を学んだ。

七回1死で連続四球 よぎる悪夢

関連記事一覧を見る

あわせて読みたい