ドラ3ルーキーの宮崎一樹 暑さにマケズ1安打1打点 ファンサービスは超一流
■イースタン・リーグ12回戦 DeNA11ー2日本ハム(7月13日、鎌ケ谷スタジアム)
トップバッターで先発出場 好機では狙い通り犠飛
ドラ3ルーキーの宮崎一樹外野手(22)が、30度を超える猛暑にもめげず乗ってきた。
「1番・右翼」で先発出場。第1打席でいきなり右前打を放つなど若さあふれるプレーで鎌ケ谷のファンを沸かせた。三回の第2打席では一死一、三塁の好機に中堅へ犠飛を放ち、三走を生還させた。「相手投手はゴロを打たせようとしていた。だから狙い球を絞り、しっかり打つことができました」
3試合連続ヒット中も内容を重視
ここまで2軍で51試合に出場。打率.210という成績だが、前のロッテ戦では3安打を放つなど、3試合連続ヒット中と上り調子だ。
「数字的に苦労していますが、結果より最近は中身の方に目を向けるようにしています。自分がどれだけ成長していくか」と自分を見つめている。
日々成長の22歳 松本剛からもアドバイス
一日一日が進歩の毎日だ。松本剛が2軍調整に来た際は、アドバイスを受けた。
「ボールに対してラインで捉えるようにした方が良いと言われたんです。僕は点で勝負していた。ラインというか、線を意識してやるようにした。まだ練習中だけど、徐々に良くなっています」
千里の道も一歩から 大学3年で大ブレーク
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東京都出身。高校は山梨学院に進んだ。目立たない選手だったが、山梨学院大3年時にブレイク。3年秋の関甲新学生リーグで本塁打王、打点王に輝いた。大学日本代表にも選ばれ、一気に全国区に。ドラフトにも選ばれる選手になった。
継続的な肉体改造が奏功 入団後も体重5キロアップ
細かい努力の積み重ね。細っこい高校生が、大学で体づくりに乗り出し、10キロ増量。日本ハムに入団してからも81キロあった体重が半年で5キロもアップした。この日も球場から出てくるのは最後。試合が終わっても球場内の食堂へ足を運び、食育も忘れない。計画的なウエートトレーニングも欠かさず、体づくりに励んでいる。
グラウンドを離れれば愛されキャラ
ファンからの受けも良い。「顔は怖いけど、ファンへの対応はピカイチ」という鎌ケ谷評もあったが、ファンと対する時、試合中の闘志あふれる顔つきが優しく一変する。出待ちのファンには丁寧に対応する。
「ファンサービスは大事。みんなからの応援はうれしい。本当に励みになります」と喜んだ。
稲葉2軍監督の言葉に背を押され
明るく元気に。ルーキー精神にのっとった行動がファンの心を引き付ける。
「高校時代は消極的というか、思い切ったことが苦手だった」というルーキーは変わった。「いっぱい打席に立たせてもらい、経験を積ませてもらっている。(稲葉)監督は失敗してもいいから、いろいろチャレンジする場所だよ、と言ってくれる。どんどん試して、スケールアップしていきたい。チャレンジしていきます」と力を込めた。