立命館慶祥が猛打でエスコン一番乗り【南北海道大会】
■全国高校野球選手権南北海道大会第3日(7月13日、札幌円山球場)
▽準々決勝 立命館慶祥11-4札幌国際情報
2年連続8強の立命館慶祥が、2戦連続の2桁安打&2桁得点で札幌国際情報を撃破。夏は初の4強進出で、エスコン一番乗りを決めた。昨秋は札幌支部1回戦で敗退し「最弱世代から最強世代」を合言葉にはい上がってきた。20日の準決勝では函館大有斗と札幌光星の勝者と対戦する。
OB滝本監督 初の夏4強に感無量
スタンドへのあいさつを終えると、ナインは感情を爆発させた。OBの滝本圭史監督(43)は「自分が高3の春に初めて全道大会に出て、自分が就職してから、ずっと横山監督と二人三脚人でやってきた。甲子園が懸かった大会、特に夏の大会のベスト4は今まで行ったことなかった。きょうは後輩たちと新しい歴史を作りたいという強い気持ちを持って臨んだので、こういう結果が出てすごくうれしい」と、誇らしげに胸を張った。
3番・高橋が打線の火付け役
打線の火付け役は、一回1死三塁で先制打を放った、3番・高橋勇翔(はやと)三塁手(3年)。九回にも適時打を放つなど、2安打2打点。11日の苫小牧工業戦でもチーム初安打を放ち、三回には先制犠飛もマーク。「自分が打てば打線がつながる。(1番の)横谷がいい形で塁に出てくれたので、それを返すのが自分の役目。思い切って振り抜きました」と声を弾ませた。
昨秋は支部予選1回戦敗退の屈辱
3年生にとって、円山球場ラストゲーム。昨秋、この球場で味わった屈辱は忘れようにも忘れられない。支部予選の開幕試合で、北海道文教大附に1-7の完敗。高橋は「過去の成績を見ても、1回戦で負けることは、なかなかなかった。一番早く冬に入ったチームだったので、そこがすごい悔しくて。2日ぐらい立ち直れなくて、練習も身が入らなかったりした。最弱世代って言われたりしたが、こうやって夏初めてのベスト4。最弱世代から最強世代へ、それを目標に掲げてやってきたので、秋の悔しい思いが少し報われた気分」。円山球場で最後まで負けなかった思い出を刻み込み、思い残すことなくエスコンへと駒を進める。