ファイターズ
2024/07/13 21:30

伏見寅威 三盗阻止&〝神の右手〟でウイニングボールキャッチ 涙の守護神を思いやる

九回1死一、二塁、ソフトバンク・周東の三盗を阻止して、雄たけびを上げる伏見=撮影・桜田史宏

■パ・リーグ12回戦 ソフトバンク2ー3日本ハム(7月13日、エスコンフィールド北海道)

2安打に盗塁阻止に好捕に好リード 頼れるベテラン捕手

 影の立役者だ。日本ハムの伏見寅威捕手(34)が13日、エスコンフィールド北海道で行われたソフトバンク戦にスタメン出場し、勝利に大きく貢献した。

 再加入後、初先発となったドリュー・バーヘイゲン投手(33)の好投を引き出し、バットでは2安打をマーク。九回は周東佑京内野手(28)の三盗を阻止し、最後は追い込んでからのファウルチップを〝神捕球〟して、歓喜のシーンを演出した。

ハイライトシーンで雪辱の補殺

 これ以上、好き勝手にはさせない―。そんな、捕手としてのプライドが垣間見えた。九回1死一、二塁。この日、3盗塁を許していた周東が意表を突いて三盗を試みた。予期していたわけではなかったが、スタートを切った姿が視界に入り、体が反応した。完璧な送球で補殺。チームを救うビッグプレーになった。

九回1死一、二塁、伏見からの送球を受け、ソフトバンク・周東にタッチする奈良間

 

盗塁阻止は共同作業 マウンド上の田中正を称賛

 ただ、手放しでは喜べなかった。「それまで盗塁されまくっていたので」と悔しさをにじませつつ「(三盗の場面は)まさか走ると思わなかったけど、正義がちゃんとクイックで投げてくれていたのが大きかった」と冷静に振り返った。

肝に銘じる格言 勝負は下駄を履くまで分からない

関連記事一覧を見る

あわせて読みたい