コンサドーレ
2024/07/15 12:30

《こぼれ球》オフザピッチの輝く仕事ぶり

 

 9日、チ・カ・ホ(札幌駅前通地下広場)にコンサドーレブースが出展され、13日に行われたホーム神戸戦のチケット販売が行われた。夕方には3人の選手たちがブースに登場したが、FW金健熙(キム・ゴンヒ、29)、MFスパチョーク(26)の両外国籍選手に囲まれながら、「僕たちがこういうふうに立って声をかけることで、(通行人が)見てくれたり、気にしてくれたりする。ここで売れなくても、コンサドーレに興味を持ってくれたり、どうしているんだろうって気にしてもらえたらいいので、楽しくやりました」と、時折ジョークを交えながら通行人への呼びかけを積極的に行っていたのがGK高木駿(35)だ。

 「元々こういうイベントが好き」だという高木だが、あまりにも手慣れた様子で呼びかけを行っていたので、チケット販売終了後に同様の経験があるのかを尋ねると、「最初に大卒で入ったのが(川崎)フロンターレだったので」という答えが返ってきた。

 「フロンターレはあの時期スタジアムの外で募金活動などをたくさんやっていて、そこで『お願いします!』と声を出していた」。高木が川崎に加入した2012年、前年に発生した東日本大震災を受けて、川崎は被災地への復興支援活動を積極的に実施。月に2回程度選手やクラブスタッフが街頭に立ち、募金を呼びかける活動を行っており、その経験が生きた格好だ。「最初は自分も新人で、サッカー選手としての自信を持っていなかったから、自分が声を出しても、という思いがありましたが、今こうやって十何年もサッカー選手をやってきて、自分の中でもサッカー選手としての自信を持っている。そういう今までの経験が生きていると思います」。

 高木は開幕前日の2月23日に左膝前十字靱帯断裂の重傷を負い、現在復帰に向けて別メニュー調整中。ピッチ上の活躍を見るのはもう少し先になりそうだが、プロ13年目を迎えたベテランGKの、オフザピッチの活躍は間違いなくチームに活力を与えるものだった。

関連記事一覧を見る

あわせて読みたい