ファイターズ
2024/07/18 16:15

《ハム番24時》7月18日

 高校球児たちが熱い夏を迎えている。南北海道大会も開幕し、甲子園を目指す戦いは佳境に入った。「この時期になるとやっぱり思い出しますね」と言うのは、鎌ケ谷でチームスタッフを担う植村祐介さん(36)だ。

 北照高出身。2006年7月24日、札幌円山球場が舞台だった。南大会準決勝で駒大苫小牧・田中将大(35、現楽天)との投げ合いが忘れられない。甲子園3連覇を目指した強豪相手に、なんと1安打投球。だが、試合は0-3で敗れた。

 「向こうの打線は良かった。抑えることしか考えていなかった」。マー君こと田中投手のことは意識しなかった。打線との勝負に集中。速球と落差の大きいシンカーを武器に厳しいコースを攻め続けた。結果、与四球7。適時打1本と失策が絡み3失点した。

 試合後、号泣した。目標とした打倒・駒苫を果たせなかった。「でも、最後まで諦めず戦えた」と、心は悔しさと満足感で満たされていた。

 その年の高校生ドラフト3位で日本ハムに入団。2013年に現役引退。投手としてはプロで大成しなかったが、現在、スコアラー、ブルペン捕手としてチームを支えている。当時、恩師であった河上敬也監督(65)は、今春から札幌あすかぜの野球部監督に就任。交流も続いており「頑張ってほしいですね」と夢を託していた。

スタッフとしてチームを支える植村さん

 

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