1軍再昇格目指す細川凌平「精いっぱい、全力でやり続けるしかない」 22歳が今思うことは―
2軍戦中止で北山相手に打撃練習
日本ハム・細川凌平内野手(22)が、2軍で鍛錬の日々を送っている。イースタン・リーグ、DeNA戦(鎌ケ谷)が雨天のため中止となった14日は、左足中指の疲労骨折で離脱していた北山亘基投手(25)のライブBP(実戦形式の打撃練習)で打席に立った。京都出身対決が実現し「1勝1敗ですね。四球と三振でドローです」と笑いながら汗をぬぐった。
プロ4年目の今季は開幕から1軍でプレーを続けていたが、守備固めや代走など、途中出場がメインだった。6月28日のソフトバンク戦(エスコンフィールド北海道)で守備のミスを犯した影響もあり、今月1日に出場選手登録を抹消された。
4打席ある中でどう対応するか
1軍では外野を守る機会も多かったが、2軍では主に内野で起用されている。「スタメンで出る機会を頂いているので、4打席ある中でどう対応するか。1打席だと自分の中での攻め方も変わってくる。スタメンになったときに、どうアプローチしていくかをテーマにしています。あとは守備。内野守る事が多いので、そこの技術アップですね」。明確なテーマを持って、試合に臨んでいる。
新庄監督は2軍降格の意図を「細川君には打席をたくさん立たせに行かせます」と話していた。打席数を増やす狙いを明かしていたが、細川本人は「自分の中ではあのエラーで落とされたと思っています」と受け止めている。
ソフトバンク戦で連係ミス「ヘコみました」
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「あのエラー」とは、遊撃で先発出場した6月28日のソフトバンク戦。二塁・福田光との連係ミスで2度併殺を取り切れず、途中交代となった。チームも敗れ「その日はヘコみました。一人になると考えるし、その時の映像が頭に残っていましたね。その日中に切り替えるのは難しかったです」と振り返る。
翌日同じコンビで二遊間「うれしかった」
それでも翌29日、細川は試合前から笑顔を貫いた。「チーム的にも新しい試合が始まるし、僕も新しい1日が始まる。いつも以上に元気を出して、笑顔を意識しました」。6点ビハインドの八回には、福田光との二遊間で守備から途中出場した。「あれで何も感じなかったら人間じゃないと思う。もう一回ショートであの二遊間で使っていただいたのは、感じるものがありました。ああやって出してもらって、自分的にもうれしかった」と感謝する。
風呂で読書 心身リフレッシュ
1軍帯同中は試合後、お風呂で読書をしていた。「今も読んでいますよ。最近読み終わったのが、『そんな我慢はやめていい』。自己啓発系で4日くらいで読み終わりました。今は『おあとがよろしいようで』(著・喜多川泰)。本を読んでいる人のインスタ(グラム)とかでオススメを調べて、自分で買っています」。本のページをめくる時間は心身ともにリフレッシュできるひとときだ。
1軍再昇格へ「こっち(2軍)で精いっぱい、全力でやり続けるしかない。上がれる上がれないはコントロールできないことなので、自分のやれることを精いっぱいやることしか考えていないです」と語気を強める。あの日の悔しさを成長の糧にする。