旭川志峯が8大会連続8強入り スイングスピード152キロの主砲・ウメビンユオが躍動【北北海道大会】
■全国高校野球選手権北北海道大会第3日(7月15日、旭川スタルヒン)
▽1回戦 旭川志峯10-3岩見沢農業 ※七回コールドゲーム
22年王者の旭川志峯が七回コールドゲームで岩見沢農業を下し、8大会連続の8強入りを果たした。
2安打1打点で打線けん引
旭川志峯の4番・ウメビンユオオケム明右翼手(3年)が一回に左翼線適時二塁打を放って先制した。五回には俊足を生かした内野安打でチャンスを広げるなど2安打1打点。チームで13安打10得点の打線をけん引した。
チームのための一打があれば
支部予選は2試合で4打数1安打だったが、本格化する甲子園ロードとともに、すごみを増してきた。一回の第1打席では、無死一、二塁から直前の打者が併殺となって好機を逸しかけたが、「チームのための一打があればいい」と打席に入り、カウント3-1から内角高めの真っすぐを強烈にはじき返す二塁打で先制に成功。主砲としての役割を果たした。
北のフィジカルモンスター 憧れるのは日本を代表するあの強打者
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走攻守の3拍子が揃った北のフィジカルモンスターだ。父のジョンさん(48)はナイジェリア出身で、兄のチネード優さん(富士大1年)は同校OB。186センチ、78キロの恵まれた体格で、スイングスピードはNPB並みのMAX152キロ。「持ち味は全球フルスイングできるところ。ソフトバンクの柳田さんが好きです」と日本を代表する強打者に憧れる。
体育のバスケではダンクも余裕
さらに50メートル走は5秒台後半、遠投は100メートルを優に超える強肩。体育のバスケットボールでは余裕でダンクを決めるなど、強靱なバネは野球だけに留まらず発揮している。
旧・旭大高時代に入学し甲子園へ
兄を追いかけて進学した訳ではない。「たまたま。北北海道で一番、甲子園の可能性があると思った」と冷静に自身の意思で決断した。見立ては正解だった。入学した年の夏の甲子園にチームは出場。「暑かった。甲子園に行った先輩を見てるんで、やっぱり同じ形で甲子園に行きたい」。旧・旭大高時代最後の甲子園から2年。新校名初の聖地をけん引する。