野村佑希 1カ月半ぶりの適時打「1軍のピッチャーのスピード感にもっとアジャストできれば」
■パ・リーグ11回戦 楽天16-3日本ハム(7月15日、エスコンフィールド北海道)
見せた勝負強さ! 二回2死三塁のチャンスでタイムリー
久しぶりの適時打だった―。日本ハムの野村佑希内野手(24)が「8番・一塁」で先発出場。二回2死三塁の場面では左前に適時打を放ち、6月2日のDeNA戦(エスコン)以来となる打点をマークした。
チームは再び借金生活に突入したが、浮上していくためには野村の打力は不可欠。1軍再昇格後、長打はまだ1本のみ。前半戦の残り5試合で、巻き返しへの勢いを加速させる。
追い込まれながらもスライダーを捉えた
ルーフオープンされたエスコンに、快音を響かせた。4点を先制された直後の二回。2死三塁で打席に入った野村はカウント1-2から、楽天・滝中のスライダーを左前にはじき返した。2点差に詰め寄る一打に球場も大きく沸いた。初球、2球目は同じようなスライダーを空振りしていたが、追い込まれた後は同じ轍(てつ)を踏まなかった。
高い順応力を披露 「割と落ち着いていけた」
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「思っているよりブレーキがあるというか、スライダーの感じが独特だった。2球空振ったんですけど、頭に入れられましたし、真っすぐも見られたので、割と落ち着いていけた」。スイングしたことでギャップを埋めることができた。
早出特打も敢行 動画撮影でフォームもチェック
12日に1軍に合流してからは全試合に出場。14日には早出で汗を流す姿もあった。午前8時45分、朝の日差しが差し込む中、ロングティーを敢行した。
「打球の上がり方とか、力感が顕著に出る。そういうのを確認しながら」と白球を打ち返した。終盤にはスマートフォンで動画撮影をしながら、自らの打撃フォームもチェック。調子を上げていくことに余念がない。
持ち前の長打力は大きな武器
投高打低が顕著になってきているからこそ、長打を打てる選手は貴重だ。自分の存在価値を証明しなくてはいけないことは分かっている。
「1軍のピッチャーのスピード感にもっとアジャストできれば。2軍と違うところは真っすぐのスピード。その中でもいい打席もありますし、毎日、反省しながら」。前半戦の最後に、大きな花火を打ち上げる。