グラウンド入りした山本拓が、手に大きなレジ袋をぶら下げていた。中身を尋ねると「アメやガムです。加藤（貴）さんが買ってきてくれました。僕は運んでいるだけです」とニッコリ笑って教えてくれた。

　ゲーム展開を見守りながら出番に備える中継ぎ投手たちは、気分転換や集中力を高めるために、お菓子を重宝する。

　ブルペンの裏にはチューイングキャンディーやグミなどもストックされており「人気はハイチュウや、かむかむレモンです。僕は試合序盤から投げる準備をすることがあるので、ゲームが長くなったら、たまに何かをかんでリフレッシュしてます」と勝負の舞台裏を説明してくれた。

　〝もぐもぐタイム〟がリリーフ陣にとっての大切な時間であることは理解できた。

　ところで、仕入れには参加しないのか？　ふと浮かんだ疑問をぶつけると「いえいえ。加藤さんや（山崎）福也さん、宮西さん…。高給取りの方々にお願いしようと思います」ときっぱり。甘え上手で愛されキャラ。やまーんから、見習うべきことは多そうです。