高校野球
2024/07/16 19:20

【プレーバック】北北海道大会準々決勝 帯広大谷3-10旭川志峯(7月16日、旭川スタルヒン)

旭川志峯が優勝した22年以来、2年ぶりの4強入りを果たした=撮影・西川薫
※七回コールドゲーム

 

旭川志峯が四回裏に一挙8得点 ウメビンユオはトドメの渾身3ラン

 旭川志峯は準々決勝で帯広大谷と対戦し、10-3の七回コールドで勝利した。旭川志峯は四回に一挙8得点を奪い、先発の小笠原大翔投手(3年)は7回8安打3失点で完投。優勝した22年以来、2年ぶりの4強入りを果たした。

 一回、三回にエラーとタイムリーで1点ずつ得点を重ねた旭川志峯だったが、相手投手が代わった四回は勢いが違った。先頭打者が敵失で出塁すると、安打と四球などで無死満塁。押し出し死球でこの回の1点目が入ると、1番・池内天大二塁手(3年)が右翼へ2点適時打を放った。

 その後、相手投手がエースナンバーを背負う市村凪投手(3年)に代わったが、再び死球を受けて満塁とすると、今度は3番・藤森勇成中堅手(3年)が右中間への2点適時二塁打。極めつけは続く4番のウメビンユオ・オケム明右翼手(3年)で、カウント2-0からの3球目を左翼越えに運び、渾身3ランでトドメを刺した。

 帯広大谷の打線は、1番・鷲足知哉遊撃手(3年)が二塁打と三塁打を放って2長打2打点、2番・家次陽希左翼手(3年)は3安打1打点と、1・2番コンビが気を吐いたが、チームで8安打を放ちながらうまく得点につなげられなかった。

 これで南北大会ともに4強が出揃った。南大会は20日からエスコンフィールド北海道で、北大会は22日から旭川・スタルヒン球場で準決勝、決勝が行われる。


■2試合連続で10-3の七回コールド勝利し、2年ぶりに4強入りした旭川志峯の山本博幸監督(44)
「点をよく取ってくれた。弱いから勝ってこれる。自分たちが下手なんだっていう自覚を。去年は1回戦で龍谷にコロっと負けたので、これがチームに取って良かった。一生懸命取り組んで勝負強くなった」

■四回に公式戦初アーチを放った旭川志峯のウメビンユオ・オケム明右翼手(3年)
「打ったのはカーブ。監督から外から内に入ってくる変化球を狙う指示でした。一塁ベースを回ったところで気付いた。うれしかった。次は守備でミスをゼロにして、ノーヒットで点が取れるような攻め方をチーム全体でやっていきたい」

四回無死二、三塁、旭川志峯のウメビンユオが左翼越えに3点本塁打を放つ=撮影・小川正成

 

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